10月20日午後4時半から
事故調査委員会の現地調査官を務める航空安全管理隊の折戸優・航空事故調査部長が調査の中間報告について説明した。
折戸部長は、「未回収部品があることや、回収部品をメーカーに送って分解検査を進めるため、現段階では事故原因の特定には至っていない」と述べた。
タンクは短時間に大きな力が加わった「衝撃破壊」で破裂した可能性が高いと推定。
「考えられる原因については
(1)タンクの過加圧
(2)タンク内に少量残った燃料が可燃性のガスとなって静電気か配線のショートによって発火したケースの大きく二つ」と説明
今後、回収部品や翼下のパイロンをメーカーに送って分解検査して分析結果を待つほか、収集したデータ、回収品、聴取内容を精査するとしている。
原因特定にかかる期間は「メーカーと検査について調整中で見通しは示せない」と話し、調査が長期化することを示唆した。
井筒俊司基地司令も報告の冒頭に出席し、「この事故はF15を使用する全ての基地にかかわる。正確な情報を出すため、説明に時間がかかることを理解してほしい」と話した。
事故から2週間の捜索で、タンク部品205品目のうち200品目と模擬ミサイルの後翼は回収したが、残るタンク部品5品目と左翼下のパイロンの部品1品目がまだ見つかず、基地側は部品の回収地点の詳細も「事故原因にかかわる」として公表していない。
未回収部品のうちタンクの燃料を測る「タンクユニット」という部品について、折戸部長は「電気系統の部品で原因特定に関係する可能性もある」と話した。
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