2011年6月2日木曜日

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中国・内モンゴルを行く モンゴル族と漢族、噴き出した不信と不満消えず 

【産経】2011.6.2 20:57

 中国内モンゴル自治区東部シリンホト市の近くでモンゴル族遊牧民が漢族の炭鉱労働者のダンプカーにひき殺された事件をきっかけに、モンゴル族と漢族の対立が激化している。

 当初、事件を事故と説明した地元当局は厳しい警戒態勢を敷き、外国人記者の取材も制限するなど事件の影響を最小限に抑えようと躍起になっているが、モンゴル族、漢族双方に噴き出した不信と不満は容易に消えそうもない。(シリンホト=中国・内モンゴル自治区 矢板明夫)

  厳重警戒の街

 1日午前9時過ぎ、シリンホト市郊外にある小さな空港の到着ゲートの外に、十数人の制服姿の警察官が立っていた。

 飛行機から降りた乗客の身分証やパスポートをチェックし、来訪の目的などを聞く。漢族の人は比較的早く解放されるが、モンゴル族だと同市で訪ねる人の名前や住所などを聞かれ、商用目的と説明した人には、所属会社に電話をして確認するケースもあった。警察当局は各地のモンゴル族活動家がシリンホトに集まることを警戒しているようだ。

 記者も近くで待機している同市外事弁公室の職員の所に案内され、市中心部に設けられているメディアセンターに連れて行かれた。記者登録の手続きを済ませたあと、同市幹部が「市内の治安がいかに安定しているか」などの説明を始めた。

 取材の要望にできるだけ協力すると話す幹部に対し、「西ウジムチン(民族対立が最も激しく実質的戒厳令が敷かれている場所)に行きたい」といったところ、「あそこは道路工事のために10月までは行けない」と“拒否”された。

 シリンホト市内は、武装警察が隊列を組んでくまなく巡回していた。

 「先祖の地を強盗」

 「石炭を運ぶトラックの行列が毎日、目の前を何度も通る。そのたびに涙があふれそうになる」と語るのは、シリンホト郊外で羊肉店を経営する男性(55)だ。

 ここ数年、道路や炭坑が次々とつくられ、モンゴル族が放牧できるところが少なくなる一方だという。「彼らは私たちの祖先が残してくれたこの大地から石炭やレアアース(希土類)をどんどん掘り出して外に持っていった。強盗にあった気分だ」と男性は語気を強める。

 5月10日に起きた事件は、ダンプカーで草原を横切ろうとした漢族の運転手と牧草を守ろうとした遊牧民の口論がきっかけだった。両民族の対立を象徴する事件だったため、モンゴル族の不満が一気に爆発した。

 中国メディアによると、地元検察はすでに殺人罪で運転手を起訴し、民族の対立ではなく一刑事事件として処理を進めたい意向だが、モンゴル族の怒りは収まらない。あるモンゴル族の男性遊牧民(37)は「すべての漢族がモンゴルから出ていくことを私たちは求めている」と語った。

 ◇「サンドイッチ社会」

 シリンホト市で約3割の人口を占めるモンゴル族のデモを約7割と多数派の漢族は冷ややかな目で見ている。運転手が起訴された後も殺人事件ではなく、交通事故だったと主張する漢族は多い。

 「汗水を垂らしてこの町を豊かにしてきたのは私たち漢族の労働者だ。優遇ばかりされているモンゴル人は頑張ろうとせず権利ばかり要求している」と語るのは5年前に河北省から出稼ぎに来た漢族の男性(42)だ。

 漢族の出稼ぎ労働者たちが最も不公平だと感じているのは、中国当局がモンゴル族を懐柔するため、ここ数年ますます手厚く実施してきた一連の優遇政策だ。牧草地を持つモンゴル族に対し毎年、政府予算から維持費用を出しており、自分では働かずに漢族の労働者を雇って放牧させているモンゴル族も最近、増えているそうだ。

 教育面でもモンゴル族は優遇されているという。

 「なぜ私より成績の悪いモンゴル族の子がいい学校に進学できたのか」。セメント会社に勤める漢族の女性は、中学入試で志望校に落ちた12歳の娘からこう嘆かれ、返答に詰まったと明かした。

 女性によると、シリンホトで最も豊かなのは、官僚や彼らと癒着している会社経営者らでほとんどが漢族だが、その次に豊かなのはモンゴル族の人たち。「貧しくとも頑張っているのは私たち漢族の労働者だ。

 この町はまるでサンドイッチのような構造。同じ漢族でも私たちは特権階級ではない。怒りを私たちにぶつけないでほしい」と目を真っ赤にして訴えた。

デモ騒動、内モンゴルで何が起こっているのか

2011年6月1日(水)
デモ騒動、内モンゴルで何が起こっているのか
「私たちの人権は、血を流して戦う覚悟がなければ守れない」
福島 香織

 1998年、上海で留学中だった私の中国語の家庭教師はモンゴル族の女性で、元ラジオ・アナウンサーだった。同じモンゴル族の夫と共に大学院に入り直している才媛である。

 当時、街中ではまだ上海語を話す人が圧倒的に多く、周辺の中国人も上海なまりが多かった中で、彼女の美しい発音の普通話(日本で言う標準語に相当)は実に印象的だった。あまりに綺麗な発音なので、「モンゴル族なのにどうして普通話がそんなにうまいの?」と問うと、彼女はちょっと情けなさそうに笑って「モンゴル族は美しい普通話を話せないと生きていけないのよ」と話した。

自治権が得られると思っていたが裏切られた

 先日、偶然にも同じ言葉を、東京で会ったモンゴル族留学生から聞いた。バト・ソワさん、という。雑談の中で「モンゴル語で中国の大学受験はできるのか」と私が聞いた時、彼は「できることはできますが、モンゴル族は普通話が話せないと生きていけません。モンゴル語で大学に行っても仕事などありません」と答えたのだった。
 その時、彼女の、あの情けなさそうな顔をふと思い出した。誰より美しい普通話を話すために、どれほどの努力を重ねてきたか。

 夏休みに彼女の故郷のハイラルに遊びに行った時、家族とは当たり前のようにモンゴル語で会話していた。「今も野生のオオカミがいるのよ」と真っ青な草原を誇らしげに案内してくれた、別人のように明るく伸びやかで自信にあふれた様子を、再び思い出す。大学で漢族社会になじんでいたかのように見えた彼女も、本当はとても苦労していたのかもしれない、と今頃になって気付いたのだった。

 バト・ソワさんは言う。「当初民族自決を掲げていた中国共産党と協力し内モンゴル自治区を設立したモンゴル族は、本当の自治権が得られると思っていたが裏切られた。文化大革命では、モンゴル族というだけで分裂主義者と断罪され、十数万人が粛清された。モンゴル族はずっと漢族に裏切られ続けています」。

 そして自分のお兄さんの話をしてくれたのだった。
モンゴル族の文革は終わっていない
 バト・ソワさんのお兄さん、バト・ジャンさん(37)は、今年4月、懲役4年・執行猶予3年の判決を受け、現在、警察の監視下に置かれている。罪状は帳簿不明などの経済犯罪。しかしバト・ソワさんに言わせればこれは冤罪だ。

 簡単に経緯を説明しよう。バト・ジャンさんは医者で、2001年、モンゴルとチベットの伝統医学を教える学校をオルドス市に創設した。この学校はそれなりに評判になり2009年までに全土や海外のモンゴル族、チベット族ら300人以上の学生が学んだ。
 2007年に学校を拡張すべくオルドス市政府に教育目的の用地利用を申請した。すると政府はその見返りに520万元のワイロを要求。バト・ジャンさんはこれを高利貸しに借りて支払った。

 ところが2008年3月14日に発生したチベット騒乱以降、漢族による少数民族への警戒感が強まった。特にチベットと名のつくものに対する弾圧は激しく、市政府はある日突然、バト・ジャンさんに対する土地の利用許可を取り消した。そしてワイロは返してくれず、高利貸しの借金だけが残った。

 わずか1年の利子が290万元に上る。雪だるま式なので、このままでは破滅である。政府に抗議に行くと、電子メールなどで「殺されていいのか」との脅しを受けた。

特集:低炭素時代のエンジン気筒を減らすほど効率で有利、振動に不利 もう4気筒なんていらない(1)

特集:低炭素時代のエンジン
気筒を減らすほど効率で有利、振動に不利 もう4気筒なんていらない(1)
2011/6/1 7:00

 4気筒から3気筒、3気筒から2気筒――。燃費の良さを売り物にする小型車が、このところ気筒数の少ないエンジンを積むことが増えている。気筒数が少ないと、エンジンの燃費は良くなり、小型にもできる。それと引き換えに、間違いなく振動・騒音は大きくなってしまう。それを克服し、燃費の良さと低振動・低騒音を両立する技術が登場し始めた。4気筒エンジンの出番がなくなる時代が来るかもしれない。本連載では「少気筒エンジン」の最前線を追う。

 2011年11月、トヨタ自動車がダイハツ工業から3車種のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を受けて軽自動車に参入する(図1)。これで日本の乗用車メーカー8社がすべて軽自動車を手がけることになる。「小さなクルマがおいしい」と考えられている証拠である。現実に、軽自動車の保有台数に占める構成比は増え続け、現在では35%を超えている(図2)。

 さらに先がある。軽より小さなクルマの市場ができる可能性が出てきた。2011年2月、国土交通省は軽自動車より小さな自動車の規格を設ける方針を決めた。2人乗りに限定し、高速道路を走らないという前提で最高速度を80km/hに抑える。衝突試験などの条件もそれを前提にするから、現在の軽自動車よりかなり軽く、安くできる。
 具体的な規格は決まっていないが、エンジンは現在の軽よりも小さくなる可能性が高い。電気自動車/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E4E7E2E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(EV)やハイブリッド車/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E3E1E0E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXも視野にあるから、単純にエンジン排気量ではクラスを分けない可能性もある。いずれにしても、現在の軽自動車の下に、新たなクラスができそうだ。
 世界ではどうか。自動車の需要の中心は既に新興国が占めている。新興国で高収入層を相手に商売をしている自動車メーカーも、民主化が進めば庶民の生活水準に見合った車種に力を入れるしかない。世界の自動車の需要構造は、小型車に向かっているのである。

■1気筒あたりの排気量に最適値あり

 クルマが小さくなれば、エンジンの排気量も小さくて済む。それでは気筒数はどうか。これを考えるには熱効率、寸法、振動など考えるべき要素が多い。

熱効率を考えた場合、1気筒あたりの排気量には最適値がある。排気量が小さすぎれば「2乗3乗則」によって燃焼室のS/V比(表面積/容積)が大きくなり、表面からの冷却損失が増える。逆に大きすぎれば火炎の伝播(ぱ)距離は長くなり、燃焼時間が延びるので熱効率は下がる。燃焼に時間がかかり過ぎてピストンが下がってしまうと、熱エネルギーを有効な力に変換できない。

 日産自動車は2010年7月に発売した新型「マーチ」で搭載エンジンを4気筒から3気筒にするに当たり、判断の根拠として、熱効率に関して最適値を検討した。それによれば、1気筒あたりの排気量を300mLから400mLにすると、熱効率は2.0%向上する(図3)。実は500mLにすればもっと良くなる。グラフにない右側まで想像すれば、熱効率の面だけから見た最適な排気量は500mLを挟んだ400~600mL程度になるはずだ。つまり、2気筒なら800~1200mL、3気筒で1200~1800mLとなり、需要の多くをカバーできる大きさだ。


図3 1気筒当たりの排気量と熱効率の関係  3気筒は4気筒より2.0%高い。
 それでは寸法はどうだろうか。総排気量が同じだとすると1気筒あたりの排気量が増えるので、そのまま4気筒の4分の3、4分の2というわけにはいかない。エンジンブロックの厚さを無視し、ピストンのストロークが同じとしてエンジンの長手方向の寸法を試算すると、4気筒を3気筒にすると4分の3.46、2気筒にすると4分の2.83まで小型化できる。チェーンケースなど、気筒数の多寡によって変わらない“固定費”部分が残るので、実際の小型化比率はここまではいかないが、長さでは「気筒数は少なければよい」ことは間違いない。

最後に振動問題だ。振動の種類を整理してみると、4気筒にあって3気筒にない振動もある(表1)。4気筒はピッチングの起振力がゼロになることが、3気筒に対する大きな利点だ。ただし本連載で後述するように、3気筒ならではの振動防止策もあり、「気筒数が多ければよい」というものではない。


表1 気筒数によって問題になる振動は違う  それぞれに違った対策をする必要がある。
 それでも超えられないのがトルク変動。4ストロークエンジンの場合、爆発間隔は4気筒では180度、3気筒では240度、2気筒では360度になる。トルク変動は正確にはエンジン振動ではないのだが、車軸からの反力でエンジンを回転方向に振動させる。エンジンを車体にとめているマウントを揺すって、結果的に車体を加振するという意味では同じことだ。この件に関しては「気筒数が多ければよい」という単純なことになる。
■アイドリングが自然消滅
 ところが、このトルク変動をめぐる情勢が変わってきた。トルク変動が大きな問題になるのは、エンジンが低速回転、つまりアイドリングしているときである。加振周波数が小さいためマウント方法の工夫などで遮断できない。また、クルマが止まっているためほかの振動、騒音がなく、目立ってしまう。
 今、そのアイドリング自身が“存続の危機”にある。環境問題を解決しようとして現れた燃費向上技術であるアイドリングストップ機構やハイブリッド車が普及し始め、さらにEVにエンジンを搭載して発電機を回し、充電することで走行可能な距離を延ばす「レンジエクステンダ」が使われると、エンジンはアイドリングをしなくなってしまうのである。
 3気筒、2気筒エンジンの最大の弱点であるアイドリングがなくなってくれれば、4気筒に対する競争力は急速に強まるはずだ。 (次回に続く)
(日経Automotive Technology 浜田基彦)
[日経Automotive Technology 2011年5月号の記事を基に再構成

レッドブルの日本初F1公道走行、観戦エリアをチェック

2011.06.01©Red Bull Japan

 レッドブルF1チームによる日本初のF1公道走行「Red Bull Energy for Japan」が今週末の5日(日)に横浜市元町にある元町ショッピングストリートで開かれる。 

このイベントは、3月に起きた東日本大震災の復興を支援する目的で先日急遽開かれることが決まったもので、横浜市元町にある元町ショッピングストリート(協同組合元町SS会)の協力により、日本で初めてとなるF1マシンの公道走行が実現。各方面からも注目が集まるなか、会場となる元町ショッピングストリートの詳しいコース概要は、観戦を希望するファンにとっては非常に気になるところだろう。 

当日朝9時にスタートするイベントは、写真の赤いエリアを現役トロロッソドライバーのセバスチャン・ブエミがレッドブルのショーカーで疾走。

また、走行前にはブエミのほかに、横浜市の林文子市長が商店街のスピーカーを通して会場にいるファンに挨拶を行うことになっている。 なお、レッドブルはこのイベントの他にも、4日(土)に千葉県幕張で開かれる音楽フェスティバル「BIG BEACH FESTIVAL'11」でもショーランを実施。

翌6日(月)には、チームパートナーのカシオ計算機が主催するコラボウオッチの新作発売記念イベントを東京の新宿駅前で行うことにしている。

■「Red Bull Energy for Japan」 

実施概要
□内容:レッドブル・レーシングのF1マシンによるデモンストレーション走行
□走行ドライバー:セバスチャン・ブエミ(トロロッソ)
□日時:6月5日(日)
□時間:午前9時00分
□会場:横浜市元町(元町ショッピングストリート)
□観覧:無料
□備考:荒天時は中止となる場合があります。・中止時には、当日朝の6時にwww.redbull.jpに掲出します。・会場の状況次第では、入場規制を行わせて頂く場合があります。
□主催:協同組合元町SS会
□協力:レッドブル・ジャパン株式会社

世界初!? 磁力抵抗ゼロの発電機を発明

GIZMODO - 06月01日 12:41)

滋賀県草津市在住の平松敬司さんの考案した連式発電機を8台並べると、磁力の抵抗がほぼゼロになることが、京都大学中村武恒准教授のコンピュータ解析によって明らかになった。

発明者の平松さんは自転車用の発電機を作ろうと試行錯誤しているうちに、4台以上の発電機を連結させ各々の磁石の位置を軸から均等な角度でずらすことで磁石の引力を相殺させることを思いついたそうです。

平松さんが考案した発電機の特長は、以下の4点。
・電気波形がぶれない→制御装置が不要になる
・発熱ロスが少ない→排熱装置が不要になる
・低回転でも電気が取り出しやすい→微風地域の風力発電の発電機として利用できる
・異常振動や騒音等が少ない→騒音を極力避けたいような場所や場面でも利用できる

風力発電だけでなく、ハイブリッドカーや電気自動車の発電機としても期待されているそうで、既に企業からの引き合いもある。

これから、実用化に向けた発電機の試作に入るそうなので、この発電機を搭載した製品が世の中に出てくるのは当分先になりそうです。

実用化されると、これまでの発電機に比べると発電効率も上がりそうですし、何よりもエネルギーのロスが少なくなりそうなところがいいと思います。

もし、世界中でこの発電機が使われるようになったら、世界の発電事情も少し変わっちゃったりするんでしょうかね。
磁力抵抗「ゼロ」の発電機 草津の男性が発明[京都新聞]
発電機(特許第4524110号)[アスタミューゼ]