2011年7月26日火曜日

『公益財団法人 東日本大震災復興支援財団』の事業計画の概要

孫正義は25日、会見を開き、自ら会長・発起人として発足した『公益財団法人 東日本大震災復興支援財団』の事業計画の概要を発表した。

『子どもたちが夢と希望を育む環境を実現する』を念頭に置き、被災した子どもたちや支援活動を行う団体への継続的な助成、被災した子どもたちへの直接的な支援を行う。

孫会長は「10年以上にわたって支援できるよう、寄付された基金は100%被災地の子どもたちを中心とした支援のみに使われる

 震災で片親、両親を亡くした孤児、遺児がいる。その皆さんには、特に義援金の支援以外にも必要な支援があるのではないか」と

精神的に追い込まれやすい子どもたちを救済すべく、個人で寄付した被災地向けの義援金・支援金100億円の寄付先のうち、40億円を財団設立費用にあてた。

本来なら半年から1年以上かかるという許認可も、政府が未曽有の大震災ということを考慮し、短期間での許認可取得となった。  

孫会長は「ライフラインを提供する立場として、(震災時)もう少し電波がつながっていれば、一人でも助かった命があったのではと思うと、非常に申し訳ない。自分自身が悔しく、当事者としての罪の意識を持った」と複雑な胸中を吐露。

「本来ならば、支援活動は黙って静かにやっていくものだと思う」と前置きした上で「一部誤解や批判を受けることがあったとしても、被災で苦しんでおられる方々のため、名乗りを上げ、少しでも支援の輪が広がることほうが、今の日本にとって望ましいこと」と大々的にやる意義を語った。  

発起人には王貞治ソフトバンク球団会長、SMAPも名を連ね、

王氏は被災地を訪れた際「このようなことが実際にあるのかという惨状でした」と被害の大きさを目の当たりにしたという。今回の財団に発起人として加わることで「この財団の運動が一人でも多くの方にご支援いただけるよう、微力ながらスポーツを通して役立たせていただきます」とコメントした。  

SMAPを代表し中居正広は、自身でも義援金寄付や極秘で被災地訪問、ジャニーズの復興支援プロジェクト『Marching J』を通し、長期的な支援を継続中だが「もっともっと、やらなければならない意識は日を増すごとに増えている」と神妙な面持ち。震災から4ヶ月以上が経過した現在、「皆さんの意識が薄れてきているのでは」と危惧し「意識を持ち続けること、関心を示し続けることが大事。この財団をきっかけに、ぜひ皆さんにご協力していただけたら」と呼びかけていた。  

今後の事業計画として、8月1日より総額1億6000万円の支援金を想定した『子どもたちサポート基金』をスタートさせる。

NPO団体やボランティア団体などから要望を募り、内容などを考慮して支援金の分配を行う。また今夏より18歳未満の震災孤児を対象に、ソフトバンクだけでなく全携帯事業者の料金など総額1億6000万円分をサポートする。

原発事故を受けた福島県の子どもらには、今夏より一時避難、子育て相談会、サマースクール、健康相談などを開催し、資金支援を行う。


【日経】
ソフトバンク孫社長、震災復興支援財団設立を発表
2011/7/25 17:57

 ソフトバンクの孫正義社長は25日、東日本大震災の震災遺児や孤児の支援、被災地での非営利組織(NPO)活動などへの支援を行う公益財団法人「東日本大震災復興支援財団」を私財で設立したと発表した。

孫氏は4月に個人で100億円を震災の被災地域などに寄付すると発表したが、うち40億円を同財団に投じる。

 被災地の子どもたちを支援する団体への助成を8月から行う

今冬からは「被災地チャレンジ基金」として1件1000万円を上限に遺児らに経済支援も行う。

今夏から18歳までの孤児全員に携帯電話の料金をサポートする。ソフトバンク以外の事業者の携帯料金も対象。10年以上の長期の支援を予定している。

 孫氏が会長を務め、発起人には王貞治氏と人気アイドルグループのSMAPが加わる。記者会見した孫氏は「孤児・遺児たちや彼らを支援する小さなNPOの活動を長期にわたって応援したい」と話した

救助要請の中国船を発見、海保が救助へ 機関室浸水し航行不能

救助要請の中国船を発見、海保が救助へ 機関室浸水し航行不能
【産経】2011.7.25 18:51

 中国の運輸当局から第3管区海上保安本部(横浜市)へ25日午前8時20分ごろ、「沖縄の東約500キロの海上で33人乗りの漁船が沈没しそうだ」と通報があった。

 第5管区海上保安本部(神戸市)の管轄とみられたことから、同海保が現場海域を捜索したが発見できなかった。

その後、中国当局が「小笠原諸島の南鳥島の北約330キロ」と訂正して連絡してきた。

このため、3管が航空機で捜索したところ、同日午後2時45分ごろ、機関室が浸水して自力航行が不能となっている漁船を南鳥島北方310kmで発見した。

 漁船は中国の水産会社が所有するイカ釣り漁船「LU RONG YU 2682」で、甲板上では救命胴衣を着た乗組員が助けを求めているという。

 3管は巡視艇を現場海域に向かわせており、26日午後に到着次第、救助活動を行うという。