2012年2月6日月曜日

【防衛省】 大臣秘書官 吉田孝弘

1992年 防衛庁入庁

      防衛政策局日米防衛協力課 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設問題などに携わる

2006年1月 防衛庁長官官房文書課企画室先任部員

2009年9月16日 北澤俊美防衛大臣秘書官

2011年9月   官房企画官

2012年2月06日 田中直紀防衛大臣秘書官

【在沖縄海兵隊】 4700名を先行移転




在日米海兵隊
実戦部隊である第3海兵遠征軍(3rd Marine Expeditionary Force: 3 MEF)
基地部隊である在日米海兵隊基地部隊(Marine Corps Bases Japan: MCBJ)の二系列

合計で約16,000人

在日米海兵隊の各司令部はいずれも沖縄県のキャンプ・バトラー内に設置されいる

第3海兵遠征軍司令部はうるま市のキャンプ・コートニー
基地部隊司令部は宜野湾市を中心に周辺自治体にまたがるキャンプ・フォスター(キャンプ瑞慶覧)に設置

第3海兵遠征軍と基地部隊の兼任司令官には、通常、海兵隊中将が補せられるが、この中将は、沖縄に駐留する全アメリカ軍の代表者である在沖米四軍調整官(Okinawa Area Coordinator: OAC)も兼務することとなっている。


在沖縄海兵隊の部隊

■米海兵隊太平洋基地
・第3海兵遠征軍
・第3海兵遠征師団
・第3海兵遠征旅団
・第3海兵兵站群
・第31海兵遠征部隊
・第1海兵航空団

米海兵隊の海兵空陸機動部隊は様々な任務に対応して訓練、装備、そして海兵隊員や海軍兵を百名から数千人の規模で柔軟に編成することが可能です。

米海兵隊は迅速に、どこへでも、どのような任務にでも対応する能力を備えた遠征介入部隊で、独自の空陸部隊が緊密に統合された広範な戦闘能力を所有しています。 この独自の能力が米海兵隊と他の部隊との大きな違いでもあるのです。

米海兵隊は広範囲の有事に投入できる戦闘能力を有していて、その脅威の性質に応じて、一人の司令官の下、空、陸、戦闘役務支援から成る統合部隊を任務編成することが可能です。 このような部隊は「海兵空陸機動部隊」と呼ばれ、船や飛行機双方から同時に展開できる統合機動部隊として展開します。

司指揮構は作戦の計画と実行に必要な部隊の指揮、統制、連絡を提供し又、長距離の偵察、謀報及び電子戦能力を備えていて、唯一の常時構成部隊であります。

地上戦闘部隊は地上作戦を行い、歩兵部隊を中心に編成されており、規模は様々で増強された歩兵大隊から一個又はそれ以上の海兵師団で編成されます。

航空戦闘部隊は戦術状況の海兵空陸機動部隊の任務と規模に応じて航空支援の提供を行い、増強された補強航空中隊から一個又は二個までの海兵航空団で構成されます。

戦闘役務支援部隊は海兵空陸機動部隊の任務を遂行するため必要な全面的な戦闘役務支援を提供し、それは広範囲の補給、医療サービス、整備、運送、工兵、事務それに上陸支援です。

海兵空陸機動部隊には次の三つの基本組織構造があります: 海兵遠征軍、海兵遠征旅団、そして海兵遠征部隊(特殊任務可能)です。


【ブルームバーグ通信】2012年2月02日付け

 在沖縄海兵隊

 グアム島 4700名先行移転

 ハワイ  1000名

 残り3000名、ハワイ、フィリピン、ダーウィンをローティーション

【空自】 F-15 部品落下113件

〇_F-15戦闘機の部品落下件数
 期間;2007年4月~11年12月末の件数 4年9ヶ月間

 千歳  14件
 百里  29件
 小松  16件
 岐阜   2件
 築城  20件
 新田原 22件
 那覇  10件
 計  113件

【朝日】2012年2月06日
 F15の部品落下、5年で113件 公表は6件のみ

 航空自衛隊の主力戦闘機F15が2007年度以降、113件の部品落下事故を起こしていたことがわかった。このうち、地元自治体に連絡した記録が空自に残っているのは9件、報道発表は6件だった。空自は「被害が予想されない小さな部品や海上での落下が多かった」としているが、地元自治体からは「被害の把握のためにも地元に通報すべきだ」との批判が出ている。

 F15をめぐっては昨年10月、石川県能美市で小松基地の所属機から燃料タンク(長さ約6.6メートル、幅約0.8メートル、重さ約155キロ)が住宅街に落下。周辺の自治体の一部が、情報の開示が不十分と反発し、同基地での訓練が約2カ月中止された。

 防衛省航空幕僚監部に全国の発生件数を照会したところ、朝日新聞に対し、07年4月~11年12月末の件数を明らかにした。それによると所属基地別では、百里(茨城県)29件▽新田原(宮崎県)22件▽築城(福岡県)20件▽小松(石川県)16件▽千歳(北海道)14件▽那覇10件▽岐阜2件だった。ボルトやネジなどの落下が多かったという。

イラン核問題:緊迫のホルムズ海峡 兵士「死にたくない」


●バンダレ・アッバース


ホルムズ海峡の沖合に浮かぶ貨物船。積み荷がないまま長く停泊する船が多いという=2012年1月27日


ホルムズ海峡に浮かぶケシム島。密貿易で栄え、各地で開発も進むが、新たな制裁の余波で景気に陰りが見え始めた



【毎日】2012年2月6日 2時30分
 イラン核問題:緊迫のホルムズ海峡 兵士「死にたくない」

 ◇突然の待遇改善、何を意味するのか

 核開発を進めるイランと、停止を求める米欧の対立が先鋭化している。イラン産原油の輸入禁止で「封じ込め」を図る米欧に対して、イランは、ペルシャ湾の出入り口にあるホルムズ海峡の封鎖もちらつかせる。海峡は湾岸アラブ産油諸国からアジアへの物流の大動脈だ。米国は周辺海域に戦力を展開してにらみをきかせ、高まる緊張に前線のイラン軍兵士は「死にたくない」と不安を漏らす。つばぜり合いの舞台となっている海峡を見た。【バンダルアバス(イラン南部)で鵜塚健】


イラン:緊迫のホルムズ海峡 兵士に突然の待遇改善

市街に雪が積もるイランの首都テヘランから南へ約1000キロ、ホルムズ海峡を望む港湾都市バンダルアバスは気温28度。真冬でも風が生暖かい。イラン海軍の一大拠点である軍港を擁する国防の最前線だ。

 130人乗りの高速艇で港を出る。海は穏やかだ。沖合に100隻近い貨物船が浮かぶ。「目をこらして、よく見ろ。1カ月前から、積み荷のない船ばかりだ。制裁の影響さ」。操縦士(45)が貨物船の群れを指さす。詳しい話を聞こうとすると、口を閉ざした。

 「(米欧による新たな)制裁が発動されれば、原油は一滴も通れなくなる」(ラヒミ副大統領)。イラン政府は世界の海上輸送原油の35%が通過する海峡の封鎖を警告して米欧に揺さぶりをかけてきた。制裁発動を阻止し、米・イスラエルとの軍事衝突を避けたいのがイランの本音だ。

 欧州連合(EU)のイラン産原油禁輸決定を翌日に控えた1月22日。米空母エーブラハム・リンカーンが英仏艦船を従えて海峡を通り、ペルシャ湾に入った。イラン海軍の男性兵士(34)は「海峡周辺の米艦船の動きをレーダーで追う日々だ。現場の空気は緊迫している」と明かす。

 2カ月ほど前から給与とは別にコメや肉などの食料が兵士に配給されるようになったという。「突然の不自然な待遇改善は何を意味するのか。私には妻と3人の子供がいる。戦争で死にたくはない」。男性兵士がざわつく胸中を吐露する。

 ◇密貿易の島は悲鳴

イラン南部の港湾都市バンダルアバスから船で1時間南下し、ペルシャ湾最大の島・ケシム島に渡った。面積(約1500平方キロメートル)は北方領土の国後島とほぼ同じだ。横たえた「矢」の形で、ホルムズ海峡に浮かぶ。島はイランを取り巻く安全保障環境の移り変わりを目撃してきた。イラン・イラク戦争中の1988年、米軍艦の誤射でイランの民間航空機が沖合に墜落し、290人が死亡。当時もイランは海峡封鎖を宣言し、国際社会に緊張が走った。

 約11万人が暮らす島は密貿易の拠点だ。税関を通らない電化製品や偽ブランドの衣服などが集まる。多くはペルシャ湾をはさんで対岸のアラブ首長国連邦(UAE)からオマーンを経由して島に運び込まれる。

 島の漁師、ヤシンさん(34)は10年以上、密輸にかかわっている。UAEに住むイラン人商人から連絡が入ると、軍や警察の目を盗み、夜陰に紛れて小型ボートで海にこぎ出す。約50キロ離れたオマーン・ハッサブまで海峡を往復して荷物を運ぶのだ。「米空母に出くわしたこともある」

 密輸はイランの輸出入を制限する米欧主導の制裁の「副産物」でもある。だが、ヤシンさんは「昨年末から仕事は3、4割減った。海上警備も厳しくなり、やりにくくなった」と打ち明ける。イランの裏経済を支え、密輸で栄えた島がいま、冷え込んでいる。

 理由はイランに対する米欧の原油禁輸の動きだ。禁輸が取りざたされ始めた昨年末以降、原油輸出減と外貨不足への懸念から市民や資産家が米ドルや金に殺到。ドルやUAEの通貨ディルハムが急騰する一方、イラン通貨リヤルは対ドルで最大50%暴落した。相場の変動が交易にブレーキをかけた。密貿易だけでなく、正規貿易も打撃を受けている。制裁下、海外物資の「中継地点」の役割を果たしてきたUAEからの輸入は年20~30%増え、10年は212億ドル(イラン税関)と輸入総額の3割を占めた。だが、11年のUAEからの輸入の伸びは鈍化する見通しだ。

 原油禁輸がイランの台所を直撃しつつある中、海峡を巡り米国との緊張が高まる。ケシム島の海岸沿いでは、土のうを積んだ数メートル四方の陣地が建設中だ。「(イラン指導部を支える)革命防衛隊のものだ」。タクシーの男性運転手(27)が周囲をはばかるように耳打ちした。【ケシム島(イラン南部・ホルムズ海峡)で鵜塚健】

 ◇イランと米 共に対決姿勢崩せず
 核開発問題を巡りイランは国際原子力機関(IAEA)の調査団を受け入れて疑惑解明への協力姿勢を示す一方、欧州連合(EU)への原油輸出停止を警告するなど硬軟両面の対応で米欧に揺さぶりをかけている。

 イランは親米王政を打倒したイスラム革命(79年)で政教一致の「イスラム指導体制」を築き上げた。だが、制裁で国際的な孤立が深まり、経済疲弊が進む。高まる国民の不満をそらすため対外的には強硬姿勢を取り続けざるを得ない。

 背景には、3月の国会選挙を控え、政権を握る保守派内で、アフマディネジャド大統領らと、強硬派のラリジャニ国会議長ら反大統領派の主導権争いが激化している事情がある。大統領は「行き詰まり打開のため、将来的にイスラム体制変革を考えている」(外交筋)との見方も出ている。反大統領派はこうした動きを恐れ、体制維持のために国内引き締めに躍起なのだ。

 一方、米国も11月の大統領・議会選を控え反イラン色を強めなければならない。だが、オバマ政権は世界経済の混乱を招きかねない武力行使には慎重で、しびれを切らしたイスラエルによる単独攻撃を警戒している。

 オバマ米大統領は一般教書演説で、イランの核兵器保有を阻止するためには「いかなる選択肢も排除しない」と軍事行動の可能性をにおわせる一方、「平和的解決は可能だ」と強調した。

 イラン攻撃に踏み切れば原油価格の高騰を招き、米経済への打撃となる。オバマ政権の強硬姿勢は大統領選を前に共和党からの「弱腰」外交批判を封じるポーズの側面もある。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)はイスラエルが4~6月にイランを攻撃しなければ核兵器製造を阻止できないと判断、パネッタ米国防長官が自制を呼びかけていると報じた。【テヘラン鵜塚健、ワシントン白戸圭一】

【米空軍】 Aー10を109機、退役させる方針

【東亜日報】FEBRUARY 06, 2012 06:32
 米の「A-10機削減」方針、在韓米軍戦力にも影響か

米国防総省が、大規模な予算削減を骨子とする新国防戦略によって、米空軍のA-10サンダーボルト対地攻撃機を100機以上削減することを決めた。

A-10は、有事の際、北朝鮮軍の機甲戦力を阻止する在韓米軍の核心戦力であり、今回の決定が及ぼす影響に関心が集まっている。

最近、米空軍の専門紙「エアフォース・タイムズ」によると、米国防総省は向こう10年間で5000億ドルの国防予算を節減する戦略の一環として、A-10を109機(5個大隊)退役させる方針だ。これは、米空軍が本土と海外で運用しているA-10の全体戦力(15個大隊)の約30%に該当する規模。

軍関係者は、「A-10は卓越した性能を持ち、1、2次イラク戦争とアフガニスタンのテロとの戦いで多くの戦果を上げたが、予算削減を避けることができなかった」とし、「A-10の大規模削減は、米国防総省の財政状況がそれだけひっ迫しているという証拠だ」と述べた。

A-10は、在韓米7空軍にも1個大隊(20機)配備され、北朝鮮軍の対地戦力を無力化する任務を担っている。有事の際、大規模な機甲戦力を南下させ、ソウルを中心とする首都圏を掌握する計画を持つ北朝鮮軍に「タンクキラー」と呼ばれるA-10は、アパッチ攻撃ヘリとともに北朝鮮にとっては最も恐ろしい在韓米軍の戦力だ。

専門家らは、今回の決定が在韓米軍のA-10戦力にも少なからぬ影響を及ぼすと見ている。米国は09年、在韓米軍のアパッチヘリ1個大隊を撤収させた後、F-15、F-16戦闘機とA-10を補完戦力として循環配備してきた。このうち、アパッチヘリコプターの空白を埋める最高の戦力がA-10だが、今回の削減決定で、A-10の韓半島への追加配備は困難になるものとみえる。

今後、中東をはじめとする海外紛争地域でA-10の需要が増えれば、在韓米軍の戦略的柔軟性によって、在韓米軍のA-10戦力が拠出される可能性も高い。軍消息筋は、「米国は新国防戦略と15年の戦時作戦統制権返還を機に、韓国にさらに多くの防衛責任を求めるだろう」とし、「在韓米軍の戦力変化の動きを注視する必要がある」と強調した。