【東亜日報】FEBRUARY 06, 2012 06:32
米の「A-10機削減」方針、在韓米軍戦力にも影響か
米国防総省が、大規模な予算削減を骨子とする新国防戦略によって、米空軍のA-10サンダーボルト対地攻撃機を100機以上削減することを決めた。
A-10は、有事の際、北朝鮮軍の機甲戦力を阻止する在韓米軍の核心戦力であり、今回の決定が及ぼす影響に関心が集まっている。
最近、米空軍の専門紙「エアフォース・タイムズ」によると、米国防総省は向こう10年間で5000億ドルの国防予算を節減する戦略の一環として、A-10を109機(5個大隊)退役させる方針だ。これは、米空軍が本土と海外で運用しているA-10の全体戦力(15個大隊)の約30%に該当する規模。
軍関係者は、「A-10は卓越した性能を持ち、1、2次イラク戦争とアフガニスタンのテロとの戦いで多くの戦果を上げたが、予算削減を避けることができなかった」とし、「A-10の大規模削減は、米国防総省の財政状況がそれだけひっ迫しているという証拠だ」と述べた。
A-10は、在韓米7空軍にも1個大隊(20機)配備され、北朝鮮軍の対地戦力を無力化する任務を担っている。有事の際、大規模な機甲戦力を南下させ、ソウルを中心とする首都圏を掌握する計画を持つ北朝鮮軍に「タンクキラー」と呼ばれるA-10は、アパッチ攻撃ヘリとともに北朝鮮にとっては最も恐ろしい在韓米軍の戦力だ。
専門家らは、今回の決定が在韓米軍のA-10戦力にも少なからぬ影響を及ぼすと見ている。米国は09年、在韓米軍のアパッチヘリ1個大隊を撤収させた後、F-15、F-16戦闘機とA-10を補完戦力として循環配備してきた。このうち、アパッチヘリコプターの空白を埋める最高の戦力がA-10だが、今回の削減決定で、A-10の韓半島への追加配備は困難になるものとみえる。
今後、中東をはじめとする海外紛争地域でA-10の需要が増えれば、在韓米軍の戦略的柔軟性によって、在韓米軍のA-10戦力が拠出される可能性も高い。軍消息筋は、「米国は新国防戦略と15年の戦時作戦統制権返還を機に、韓国にさらに多くの防衛責任を求めるだろう」とし、「在韓米軍の戦力変化の動きを注視する必要がある」と強調した。
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