(日テレNEWS24 - 05月21日 03:05)
オバマ米大統領は19日、中東の民主化などを受けて新たな中東政策について演説し、イスラエルに入植地からの撤退を求めるなど譲歩を迫った。
オバマ大統領はなぜ今、イスラエルに譲歩を求めたのか。
ワシントン支局・赤堀有一記者が解説する。
中東の“民主化ドミノ”により、アメリカ、イスラエルと良好な関係を保ってきたエジプトでは、ムバラク大統領ら指導者が失脚したり、指導力を弱めたりしている。
中東の状況が以前と変わったため、アメリカはイスラエルに対し、強気一辺倒では周りの国々からますます反発が強まるだけだと諭した形。
国際テロ組織「アルカイダ」のウサマ・ビンラディン容疑者の殺害作戦が済んだことも影響している。
ビンラディン容疑者殺害は、過激派だけでなく、イスラム世界でアメリカに対する不満を強める結果となった。
イスラエルにも譲歩を迫ることで、この不満を少しでもそらしたい狙いもありそうだ。
オバマ大統領は中東和平を最優先課題に掲げてきた。
この演説を機に、イスラエルとパレスチナの両者を交渉のテーブルにつかせたい思惑があるが、両者とも今回の演説に反発していて、見通しは悲観的だ。
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