2011年5月21日土曜日

パキスタン:中国製戦闘機を購入 追加で50機、軍事関係を強化

 米国 外交政策

 米国⇔×パキスタン CIAが無人機で多数誤爆殺害
    ⇔×イスラエル 1967年以前の国境へ要求



【ニューデリー杉尾直哉】AP通信によると、パキスタンのギラニ首相は20日までの中国訪問中、中国製多用途戦闘機JF17(中国名、FC1梟竜(きょうりゅう))を新たに50機購入することで合意した。

 国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者殺害などを巡り、米国とパキスタンの関係が悪化する中、パキスタンが中国との軍事関係強化を印象付けた格好だ。

 パキスタン空軍当局者が明らかにした。

納入時期や購入額などは不明だが、発注済みの150機に50機上乗せする合意とみられる。

 JF17は、中国とパキスタンが共同開発し、パキスタンでは14機がすでに配備されている。1機当たり約1500万ドル(約12億円)で、「同等の性能」とされる米戦闘機F16の3分の1の価格だ。
毎日新聞 2011年5月21日 東京朝刊



【NewsBrief】中国、戦闘機50機をパキスタンに追加供給へ
2011年 5月 20日 16:33 JST

 【北京】パキスタン空軍のスポークスマンによると、中国は「JF-17」戦闘機50機をパキスタンに追加供給することに合意した。同国は「既に得ているものに加え、50機の供給を受ける」という。

Associated Press
ギラニ首相(左)と温家宝首相(19日、北京の人民大会堂)

 JF17は両国が共同開発した。パキスタンが受け取ることになっている最初の50機をパキスタンで組み立てている最中だ。同スポークスマンによると、今回の合意はパキスタンのギラニ首相による4日間の中国訪問中にまとまった。同首相は温家宝首相とも会談し、20日に訪問を終える。

 米国では、パキスタンが国際テロ組織アルカイダの指導者だったウサマ・ビンラディン容疑者の潜伏を手助けしていた可能性があるとして、同国への援助を見直すべきだとの意見が出ている。

 今回の中国訪問は、ビンラディン容疑者殺害よりもはるか前に決まっていたものではあるが、今回の合意は、米国がパキスタンへの援助を縮小した場合に、その空白を中国がこうした形で埋める可能性があることを示している。

 中国はパキスタンへの最大の武器輸出国で、3番目の貿易相手国。

 米国はパキスタンへの米戦闘機「F-16」の引き渡しを何度も延期している。

 また引き渡してもインドに対して使わないように念を押してきた。米国は対中国のアジアへの勢力拡大とのバランスを考慮してインドとの戦略的パートナーシップを開拓しているためだ。

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