【産経】2012.1.3 03:22
【外信コラム】赤の広場で 新年、「警察」に改称
新年、ロシアではメドベージェフ大統領による「警察改革」の一環で、ソ連時代からの警察組織の名称「ミリツィヤ(民警)」がロシア革命(1917年)前の「ポリツィヤ(警察)」に戻された。
「民警」は、革命後の政権が帝政時代の警察を廃止し、労働者や農民に結成を呼びかけた自警団を起源とする。
国際標準でもある「警察」への改称によって職業意識を高め、警官の人員削減や待遇改善と合わせて汚職や怠慢を根絶するのが改革の狙い。背景には、ロシアの警察が底なしに腐敗していたことがある。
賄賂やみかじめ料での荒稼ぎはもとより、ロシアでは警察が企業や商売の乗っ取りにすら手を貸す存在であるのは周知のこと。2010年には内務省の把握したものだけで警官による刑事事件が4171件にのぼる。
旧民警の警官は昨年、全員がいったん解雇されて再任官考査を受け、この過程で2割の人員が削減された。
新制警察となった今年からは将校の月給が平均2倍に引き上げられ、大尉なら約4万9千ルーブル(約11万7千円)になるという。
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