香港の人権団体、中国人権民主化運動ニュースセンター 1月2日付け
昨年12月30日、中国寧夏回族自治区中部の桃山村で、モスク(イスラム教礼拝所)の取り壊しに反対するイスラム教徒の住民数百人と警官隊が衝突、多数の負傷者が出た。2人が死亡したとの情報もあるという。
モスクは最近建設されたばかりだったが、当局から違法と見なされ、2日までに取り壊しが完了したという。違法とされた理由は不明。同自治区はイスラム教徒である回族が多く住む。
【AP通信】
中国北西部で、モスクを取り壊そうとした警官とイスラム教徒の間で衝突が発生
中国人権民主化運動情報センターは2日月曜、「中国の少数民族でイスラム教徒の回族数百人が、警察によるモスクの取り壊しを阻止しようとし、これにより100人以上が逮捕され、50人が負傷した」と発表しました。
この衝突は、中国北部・寧夏回族自治区の町・西吉において、警察がこの町のモスクを非合法な宗教施設であると発表し、このモスクの取り壊しのために1千人の警察官がこの町に到着した際に始まったものです。この衝突では2人が死亡したと言われていますが、当局はこのことを認めていません。
西吉の警察署の関係者は、電話インタビューの中で、警官らが抗議者と衝突し、およそ80人が拘束されたと述べましたが、この衝突で死者が出たとする報道は否定しました。
この警察関係者は、警察が衝突後にモスクを取り壊したと述べました。
回族は、中国のイスラム教徒の少数派グループの一つです。
中国のイスラム教徒社会には、中央アジアから移住してきたイスラム教徒、中国の大多数を占める漢族のうちイスラム教に帰依した人々、その他のイスラム教徒がいます。
中国政府は、国内の宗教活動を厳しく取り締まっています。
最終更新 ( 2012年 1月 02日(月曜日) 18:12 )
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