【タイ深南部】 分離独立を求めるイスラム武装勢力が元気

パタニ県


　〇_タイの深南部
　パッターニー県を中心とする地域。主にパッターニー県・ヤラー県・ナラーティワート県の三県（深南部三県）にある程度のマレー系住民の住むソンクラー県を加えて呼ぶ。８割以上がムスリム(イスラム教徒）

　２００４年からの６年間で９４４６回、死傷者は１万人


■３月
３月１９日　ナラティワット県　１２人が銃を乱射し３人が負傷
　　　　　　　ヤラ県　　　　　　武装勢力が潜んでいた建物を軍が包囲し銃撃戦となり、２人が死亡

３月２０日　ナラティワット県　警察官が乗ったトラックを、路肩に仕掛けた爆弾で攻撃

■４月
４月１８日　ヤラ県　自動車爆弾で軍兵士ら２９人が死傷

■５月
５月０３日　　ヤラ県　イスラム教徒１７人が死傷する銃撃事件。イスラム教徒の４人が死亡、１３人が負傷

５月０５日　　ヤラ県中心部、武装集団がバイクに乗っていた仏教徒男女２人に車で近づき銃を発砲、火を付け逃走。２人は死亡。現場はイスラム教徒の居住地区。

５月１６日　　ヤラ県、路上に仕掛けられた爆弾が爆発し、托鉢に回っていた僧侶２人が死亡、護衛の兵士ら３人が負傷。

５月２０日朝　ヤラ県、軍と警察の合同部隊がイスラム武装勢力と銃撃戦を展開、武装勢力側の４人が死亡。

　　　　　午前　ナラティワット県、トラックに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民ら１２人が負傷。

■６月
６月０１日朝　ヤラ県のゴム園　爆弾が爆発、作業員ら少なくとも２人が死亡、６人が負傷した。

６月０８日　ナラティワット県、雑貨店２軒で銃撃や爆発事件が相次ぎ、店主ら２人が死亡、現場で捜査中の警官ら６人が負傷した。

６月２４日　ナラティワット県、連続した３回の爆発　２人が死亡、少なくとも１１人が負傷。
　　　　　　正午すぎ１回目　工事現場付近で作業員らが食事中に発生。
　　　　　　２回目と３回目は、現場で負傷者らを救助中の軍兵士や捜査のため現場に向かっていた警察官らを狙ったとみられる。

■８月
８月２２日夜　ナラティワット県モスク（イスラム教礼拝所）近く　警官２人が何者かに撃たれ、１人が死亡、１人が負傷。
８月２３日　　ヤラ県とパタニ県、ごみ箱などに仕掛けられた爆弾が爆発、軍兵士１人が死亡、通行人ら１４人が負傷。

８月２６日早朝　ナラティワット県　爆弾テロ　５人が死亡、１人が負傷した。
　　　　　　　　　ヤラ県、ごみ箱に仕掛けられた時限爆弾が爆発、５人が負傷

■９月
９月１５日　　パタニ県　タイ軍兵士５人が死亡、１人が負傷

■１０月
１０月２３日夜　ナラティワット県　３人死亡



【産経】10.24 01:27
　タイ南部で銃撃、３人死亡　爆発相次ぎ住民負傷

　１０月２３日(日）夜　タイ南部ナラティワット県。３台のピックアップトラックに分乗した武装集団が検問所を銃撃し、地元警察によると、治安ボランティア２人が死亡した。軍兵士が反撃し、武装集団側の１人も死亡した。ナラティワット中心部のコンビニエンスストアやレストランでは爆発が相次ぎ火災が発生、地元住民らが負傷した。


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【産経】2011.9.15 22:00
　タイ南部で銃撃、５人死亡

　タイ南部パタニ県で１５日、軍兵士が基地に戻る途中にイスラム過激派とみられる武装グループに襲撃され、兵士５人が死亡、１人が負傷した。

　警察当局者によると、兵士が乗ったピックアップトラックを狙い、路上に仕掛けられた爆弾が爆発。その後、武装グループは兵士に向かって手りゅう弾を投げ、銃撃した。



【産経】2011.8.26 16:02
　タイ南部でまたテロ　銃撃、爆弾で６人死亡

　タイ南部で２６日、銃撃や爆弾による新たな攻撃があり、住民ら計６人が死亡、同６人が負傷した。

　地元警察などによると、ナラティワット県で同日早朝、ゴム園で作業をしていた仏教徒の住民が何者かに銃撃されて死亡。現場に向かった治安当局者らを乗せた車が道路脇に仕掛けられた爆弾の爆発によって大破、５人が死亡、１人が負傷した。

　ほぼ同時刻に、隣接するヤラ県で、ごみ箱に仕掛けられた時限爆弾が爆発、５人が負傷した。


【産経】2011.8.23 14:29
　タイ南部で２人死亡　爆発、銃撃相次ぐ

　タイ南部で２２日夜から２３日午前にかけ計３件の爆弾事件などがあり、警官ら２人が死亡、地元住民を含む計１５人が負傷した。警察当局によると、ナラティワット県のモスク（イスラム教礼拝所）近くで２２日夜、警官２人が何者かに撃たれ、１人が死亡、１人が負傷した。

　２３日午前にはヤラ県とパタニ県で、ごみ箱などに仕掛けられた爆弾が爆発、軍兵士１人が死亡、通行人ら１４人が負傷。



【産経】2011.6.24 21:57
　タイ南部で連続爆発　２人死亡、１１人負傷

　タイ南部ナラティワット県で２４日、連続した３回の爆発があり、地元警察によると、２人が死亡、少なくとも１１人が負傷した。１回目は正午すぎ、工事現場付近で作業員らが食事中に発生。２回目と３回目は、現場で負傷者らを救助中の軍兵士や捜査のため現場に向かっていた警察官らを狙ったとみられる。
　同県では先月以降、爆発や銃撃事件が頻発し、治安当局者らが死亡している。

　タイ南部では２００４年以降、分離独立を求めるイスラム武装勢力などによるテロや襲撃が相次ぎ、これまでに４千人以上が犠牲になった。（共同）


【産経】2011.6.8 22:10
　銃撃、爆弾で８人死傷　タイ南部

　タイ南部ナラティワット県で８日、雑貨店２軒で銃撃や爆発事件が相次ぎ、地元警察当局によると、店主ら２人が死亡、現場で捜査中の警官ら６人が負傷した。

　爆弾は遠隔操作で起爆したとみられ、両方とも店主を攻撃した上で、現場に駆け付けた警官らを狙ったらしい。同県では先月下旬にも、治安当局者が死亡する爆弾事件などが発生した。


【産経】2011.6.1 13:27
　タイ南部で爆発、ゴム園作業員ら２人死亡

　タイ南部ヤラ県のゴム園で１日朝、爆弾が爆発、地元警察によると、作業員ら少なくとも２人が死亡、６人が負傷した。

　警察によると、現場のゴム園には３発の爆弾が仕掛けられており、１発目が爆発した後、現場を見に来た警察官や地元当局者を狙って２発目と３発目が爆発したという。


【産経】2011.5.20 17:55
　武装勢力４人を殺害　タイ南部、銃撃戦

　タイ南部ヤラ県で２０日朝、軍と警察の合同部隊がイスラム武装勢力と銃撃戦を展開、武装勢力側の４人が死亡した。地元警察当局者が明らかにした。部隊が武装勢力の潜伏先を包囲し投降を求めたところ、武装勢力側が抵抗したという。

　ヤラ県では今月３日にイスラム教徒１７人が死傷する銃撃事件が起きて以降、報復とみられる仏教徒や治安当局者を狙った攻撃が続いている。警察は今回死亡した４人がこれらの攻撃に関与していた疑いがあるとみて調べている。

　一方、南部ナラティワット県で２０日午前、トラックに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民ら１２人が負傷した。


【産経】2011.5.16 14:10
　タイ南部で爆発、僧侶２人死亡　イスラム武装勢力の報復か

　タイ南部ヤラ県で１６日、路上に仕掛けられた爆弾が爆発し、地元警察によると托鉢に回っていた僧侶２人が死亡、護衛の兵士ら３人が負傷した。警察はイスラム武装勢力の犯行とみて調べている。


【産経】2011.5.5 20:20
タイ南部でまた武装集団が銃撃し火を付ける　バイクの男女２人が死亡

　タイ南部ヤラ県中心部で５日、武装集団がバイクに乗っていた男女２人に車で近づき銃を発砲、火を付け逃走した。２人は死亡した。地元警察が明らかにした。

　警察によると、現場はイスラム教徒の居住地区。２日前に近くで銃撃事件があり、イスラム教徒の４人が死亡、１３人が負傷したばかり。今回殺害された男女はいずれも仏教徒とみられ、報復の可能性もあるという。

　ヤラなどタイ南部３県では、分離独立を求めるイスラム武装勢力などによる治安当局者や仏教徒らを狙ったテロや襲撃が後を絶たない。（共同）

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【産経】2011.4.24 21:32
　タイ南部で武装勢力活発化　新たな「闘争計画」で攻撃加速か

【シンガポール＝青木伸行】タイ南部４県で、分離独立を求めるイスラム武装勢力が、ここにきて治安当局者や仏教徒などを狙ったテロを激化させている。ヤラ、ナラティワット、パタニ、ソンクラの南部４県におけるテロや、武装勢力と治安当局との銃撃戦は枚挙にいとまがない。

　例えば
（１）自動車爆弾で軍兵士ら２９人が死傷（ヤラ県、今月１８日）
（２）警察官が乗ったトラックを、路肩に仕掛けた爆弾で攻撃（ナラティワット県、先月２０日）
（３）１２人が銃を乱射し３人が負傷（同県、先月１９日）
（４）武装勢力が潜んでいた建物を軍が包囲し銃撃戦となり、２人が死亡（ヤラ県、先月１９日）－などだ。

　かつてはイスラム教徒の王国があり１００年ほど前にタイに併合された、マレーシアとの国境に近い南部４県の住民は、大半がイスラム教徒でマレー語を話す。仏教、タイ語が中心のタイでは異質だ。分離独立を求める武装勢力のテロは、２００４年からの６年間で９４４６回、死傷者は１万人を超えるという。

　最近、テロが激化している背景として、武装勢力内部で新たな“闘争計画”が示され、攻撃を加速しているとの情報もある。

　一方、タイ陸軍は、東南アジア最大のイスラム系テロ組織ジェマ・イスラミア（ＪＩ）が武装勢力を支援し、タイ南部の武装勢力がインドネシアの西ジャワ州バンドンで、５年前から軍事訓練を受けているとしている。

　ＪＩの目的は、東南アジアにおけるイスラム国家の建設である。その戦略は、イスラム教徒が少数派であるタイの南部と、モロ・イスラム解放戦線（ＭＩＬＦ）のフィリピン・ミンダナオに関しては、分離独立への支援となって表れている。



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