2012年2月15日水曜日

【九州防衛局】 八代海での掃海訓練を中止

模擬機雷に爆薬を仕掛ける隊員

訓練の指揮をとる国内最大級の掃海母艦「ぶんご」=1日、松阪港沖




 
 2月01-08日 松阪・伊勢湾で掃海訓練


■鹿児島地本

【掃海母艦「ぶんご」掃海艇「たかしま」一般公開】
 「ぶんご」は掃海部隊の指揮管制を主任務とする掃海母艦であり、煙突後部に大型掃海ヘリが着艦できるヘリ甲板とデッキハウス型の掃海具格納庫や4基のデッキクレーンも備えています。
 一般公開を行いますので、ぜひご見学ください!!

★日 時
  2月11日(土)掃海艇「たかしま」9:00~11:00/13:00~15:00
    12日(日)掃海母艦「ぶんご」掃海艇 「たかしま」9:00~11:00

★場 所 鹿児島谷山一区8号岸壁

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【掃海艇一般公開】
 長崎県佐世保を母港とする海上自衛隊の掃海艇「ひらしま」「やくしま」「たかしま」の3隻が米ノ津港に入港します。 海中の機雷(爆発装置)の除去を任務とする掃海艇その船体は磁器機雷への影響を考慮して木造構造に
なっており、高い機雷掃討能力を備えています。
 また、新たに開発された国産の機雷掃討具S-10を搭載しています。S-10は従来の処分具より大型で重
量も大きく、機雷探知機と機雷処分具の両方の能力を備えた最新鋭の武器です。

★日 時
  2月13日(月)13:00~16:00
    14日(火)  9:00~11:30

★場 所 米ノ津港(出水市米ノ津町)
★艦 艇 掃海艇


■熊本地本
2月13日(月)、14日(火)水俣港に海上自衛隊掃海母艦「ぶんご」が入港、艦艇一般公開を行います


【朝日】2012年02月15日

海上自衛隊が今月、初めて八代海で実施を計画していた掃海訓練が、地元漁協との調整不足で見送られていた。関係者によると、訓練の時期や海域、漁師への補償などをめぐり、沿岸の熊本や鹿児島の漁協との協議が整わなかった。防衛省九州防衛局(福岡市)は引き続き、訓練の実現を目指していく考え。

九州防衛局

訓練は海自の掃海隊群(司令部=横須賀基地)が、2月中旬に10日間ほど、八代海南部の約80平方キロの海域で計画。掃海隊群は国内6カ所を中心に毎年、訓練をしている。

今年度は、水深40メートル以内で海底に魚礁などの障害物が少なく、冬場にあまり海が荒れないといった条件に合致するとして、新たに八代海が候補になったという。訓練には掃海艇や掃海ヘリ、支援する掃海母艦が参加し、模擬機雷を処分する予定だった。

訓練中は一般船舶の航行はできなくなるため、防衛局職員が昨夏以降、沿岸の漁協を訪れて概要を説明。訓練では爆発を伴わないことや、毎年の実施を目指していることなどを伝えて協力を求めた。複数の漁協によると、一部の漁協が理解を示す一方で、組合員の中に異論があって方針がまとまらない漁協もあった。

八代市から水俣市にかけての7漁協は、水俣市漁協を窓口にして対応。同漁協の担当者は「訓練には協力していきたいが、同意には至っていない」とし、岩崎巧組合長は「2月は訓練海域で、タチウオなどが取れる『ごち網漁』が最盛期となる。関係する漁師の補償を考えなければならない」と話す。

鹿児島県出水市の北さつま漁協出水支所の担当者は「『なぜ2月なのか』という意見もあり、漁に影響の少ない時期にできないのかどうか。訓練に反対ではないが、対応は白紙状態」と言う。

水俣市の水俣港や出水市の米ノ津港には13日から掃海母艦などが寄港。海自の活動をPRするほか、海自幹部が漁協などを回って理解を求めている。

九州防衛局施設補償課は「関係市町村や漁協と調整を進めている。引き続き協力をお願いしていく」としている。



【朝日】2012年02月03日
 機雷除去の大規模訓練

■海自、伊勢湾で7日間

 海上自衛隊は1日から、松阪市から伊勢市にかけての沖合約16キロの海域で、模擬機雷を除去する訓練を始めた。呉基地(広島県)が母港の掃海母艦「ぶんご」(5700トン)や函館基地(北海道)が母港の掃海艇「とびしま」(490トン)など20隻の艦艇と、3機のヘリ、約1千人の隊員が参加している。

 伊勢湾を舞台にした訓練は昨年に続いて2度目で、大規模な訓練は初めて。参加隊員らは、約55万平方キロメートルの海域に設置された模擬機雷約60個を7日間で除去する。1日の訓練では、隊員2人が海に潜り、機雷を爆破するために見立てた装置や雷管を設置する様子が公開された。

海自の掃海部隊は、毎年3回の大規模な訓練をしている。通常は第2次世界大戦で米軍などが日本近海に投下した機雷の除去などを担当するほか、1991年にはペルシャ湾での掃海作戦にも参加。昨年3月の東日本大震災では人命救助や物資輸送などで貢献した。

掃海隊群(神奈川県)司令の福本出(いずる)海将補は「伊勢湾周辺は大地震の危険性が高い。掃海訓練は災害にも応用できる」と説明。ダイバー歴22年の早川嘉智1等海曹は「危険度が高い仕事だが、チームワークで乗り切りたい」と話した。

4日に松阪港で掃海艇が一般公開される。


【読売】2012年2月2日
 松阪沖で掃海隊 機雷除去訓練

松阪港沖の伊勢湾で1日、海上自衛隊掃海隊の訓練が始まった。松阪港沖約16キロの約55平方キロ・メートルの海域を利用し、8日まで行う予定。掃海母艦「ぶんご」(5700トン)をはじめ、全国9か所の基地から艦艇20隻、ヘリコプター、隊員計約1000人が参加する。

 この日は、隊員が機雷を発見し、処理する手順を確認した。ウエットスーツに身を包み、ゴムボートに乗った3人が浮遊している模擬機雷に近づいた。1人がゴムボートから降りて泳ぎ、爆薬を仕掛けた。その後、別の隊員が爆薬に雷管を取り付け、離れたところで疑似爆破させた。

 同隊によると、太平洋戦争中に米軍などが日本近海に投下した機雷が約2000個残っているという。

 同隊は、東日本大震災の災害派遣活動もしており、物資の供給や沿岸部での遺体捜索の任務にも携わった。掃海隊の福本出群司令は「機雷除去のため、高いダイビング技術を身につけている。あらゆる場面で役立てたい」と話していた。

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