金正恩の母高英姫(04年死亡)が97年と00年、日本に極秘入国していた
張成沢北朝鮮国防副委員長も80年前後に2回、偽名で入国していた
高英姫は大阪生まれの在日朝鮮人で、1960年代に北朝鮮に帰国した。
高は97年末と00年、乳がんの治療をフランスで受けた後、平壌に戻る前に日本に立ち寄ったとされる。
2度とも東京都内の外資系高級ホテルに宿泊し、銀座でショッピングを楽しんだという。
00年には大阪にも出向いたが、旧友との接触はなかった。その前後に京都に立ち寄り、嵐山の「美空ひばり館」(現・京都嵐山美空ひばり座)も参観したという。衣服が全てブランド品でボディーガードらしき複数の付添人もいたといい、警察当局は「かなり上位の北朝鮮高官の親族」とみて行動を確認していたという。
高氏が来日した翌年の01年には、正男が偽造旅券での入国を図って摘発されている。当時、正男氏は男児を伴っており、当局は息子の金ハンソル氏の可能性が高いとみて確認を急いでいる。
一方、張氏は1980年前後に2回、氏名や肩書を偽装し、芸術関係の代表団に紛れて日本に入国していたという。80年前後は北朝鮮による日本人拉致事件が続発した時期と重なるが、張氏来日との関連は不明だ。
正恩氏や正哲氏が91年に偽造旅券で入国し、東京ディズニーランドなどを訪れていたことが既に判明。この際、2人はオーストリアの日本大使館でビザを申請し、「自分たちはブラジル人である」と語っていたことが新たに分かった。ポルトガル旅券を持った付添人がいたという。
情報関係者の間では、金総書記自身もかつて極秘入国したことがあるという未確認情報も流れている。【石原聖】
毎日新聞 2012年1月7日 15時00分
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