2011年12月7日水曜日

【遼寧省の海事当局】 気を付けなければ他国の領空を侵犯し、深刻な外交摩擦を引き起こしかねない

【香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト】2011年11月30日

11月末に、遼寧省の海事当局は無人機を東シナ海の北朝鮮に近い海域まで巡航させることに初めて成功した。

気を付けなければ他国の領空を侵犯し、深刻な外交摩擦を引き起こしかねない。

遼寧省の海事当局は、大連に無人機部門と管制センターを開設。頻繁に無人機を近場の海域や海岸部、島しょに飛ばし、リモートセンシング(遠隔探査)データや高解像度画像の収集を行っている。

これに対し、軍用無人機のプロジェクトに関わった経験を持つ教授は、これは地方政府の決定で人民解放軍とは無関係だと強調。無人機の飛ばし方について、気を付けなければすぐに他国の領空を侵犯し、深刻な外交摩擦を引き起こしかねないと忠告する。

非軍事用の無人機は陸地上空の飛行を厳しく制限されており、海上などで飛ばすしかない。だが、海上飛行で気を付けるべきは、他国のレーダーがこれをとらえた時、空軍の無人機であると判別する可能性が高く、挑発行為とも受け取られかねない。同教授はこうした部門の存在自体が「危なっかしい」との見方を示している。

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