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ウガンダに対する渡航情報(危険情報)の発出2011年08月30日
●北東部(カボング県、コティド県、アビム県、モロト県、ナカピリピリティ県)及び西部(ブンディブギョ県)
:「渡航の延期をお勧めします。」(滞在中の方は、退避手段等につきあらかじめ検討してください。)(継続)
●北部(アジュマニ県、アムル県(マチソン・フォールズ国立公園内の観光エリア(パラアロッジ以西)を除く)、グル県、キトゥグム県、パデル県、アパッチ県、オヤム県、リラ県)、北東部(カタクイ県、アムリア県)及び北西部(コボコ県、ユンベ県、モヨ県、マラチャ県、アルア県、ネビ県)
:「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●アムル県のマチソン・フォールズ国立公園内の観光エリア(パラアロッジ以西)、南西部(カセセ県、キソロ県、カヌング県)及びその他の地域(首都カンパラ等)
:「十分注意してください。」(継続)
☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)ウガンダ北部では、20年以上にわたってウガンダ政府と反政府勢力「神の抵抗軍」(LRA)との戦闘が継続し、最多時には、190万人の国内避難民が発生しました。2006年以来、ウガンダ政府とLRAとの和平交渉が開始されて治安が大幅に改善しましたが、2008年、和平交渉が頓挫し、ウガンダ政府は、同年12月から2009年3月にかけて、コンゴ民主共和国(以下、コンゴ(民))政府及びスーダン政府と共同でコンゴ(民)領内に潜むLRAに対する軍事掃討作戦を実施しました。しかし、LRAのせん滅には至らず、今後の動向を引き続き注視していく必要があります。
(2)ウガンダ北東部のカラモジャ地域では武装した家畜強盗グループとウガンダ軍との衝突が散発しており、加えて洪水や飢饉による被害が発生するなど情勢は依然として不安定です。
(3)2009年、ソマリアの武装勢力「アル・シャバーブ」は、AU平和維持活動(AMISOM)部隊としてウガンダ軍兵士がソマリアに派遣されていることを不服とし、ウガンダに対するテロ攻撃の声明を発出。翌年7月には、ウガンダの首都カンパラ市内の2カ所において、爆発事件が発生し、74人が死亡、84人が負傷しました。さらに、同年11月、再び同様の理由で、ウガンダに対するテロ攻撃声明が発出され、翌12月には、ナイロビ市内にあるウガンダ行き長距離バス停留所で爆発事件が発生し、3人が死亡、35人が負傷しました。
ウガンダ治安当局は、これらの犯行を「アル・シャバーブ」による犯行と見ており、 引き続き注意が必要です。
(4)2011年4月から5月にかけて首都カンパラ市で実施された野党勢力による反政府抗議集会・デモは全国に拡大し、この間に治安部隊の流れ弾等を受け、10人が死亡、負傷者は数百人に上る惨事が発生しました。現在は大規模な反政府抗議集会・デモは行われていませんが、ガソリンや食料品の諸物価の高騰は止まらず、国民の不満が再び高まっていることから、注意が必要です。
2.地域情勢
(1)北東部(カボング県、コティド県、アビム県、モロト県、ナカピリピリティ県)及び西部(ブンディブギョ県)
:「渡航の延期をお勧めします。」(滞在中の方は、退避手段等につきあらかじめ検討してください。)
(イ)北東部(カボング県、コティド県、アビム県、モロト県、ナカピリピリティ県)
上記各地域では、家畜強奪のために銃等で武装したグループがばっこしており、強奪行為や部族間の衝突などが多く発生しています。2001年以来、政府がこれらのグループの武装解除を進めているものの、隣国から武器が流入している事情などもあり、際立った成果はみられていません。
(ロ)西部(ブンディブギョ県)
上記の県は、ルウェンゾリ山地南側のコンゴ(民)領に存在しているとみられる反政府武装勢力が侵入してくる可能性があります。2008年には、アルバート湖において、コンゴ人武装集団とウガンダ軍との間で銃撃戦が発生し、現地の石油開発会社で働いていた英国人1人が殺害されたほか、コンゴ(民)軍兵士とウガンダ軍兵士数人が衝突し、6人が死亡、5人が負傷しています。
つきましては、上記各地域への渡航は、治安が改善されるまでの間、目的のいかんを問わず、延期することをお勧めします。また、上記各地域に滞在中の方は、退避手段等につきあらかじめ検討してください。
(2)北部(アジュマニ県、アムル県(マチソン・フォールズ国立公園内の観光エリア(パラアロッジ以西)を除く)、グル県、キトゥグム県、パデル県、アパッチ県、オヤム県、リラ県)、北東部(カタクイ県、アムリア県)及び北西部(コボコ県、ユンベ県、モヨ県、マラチャ県、アルア県、ネビ県)
:「渡航の是非を検討してください。」
(イ)北部(アジュマニ県、アムル県(マチソン・フォールズ国立公園内の観光エ リア(パラアロッジ以西)を除く)、グル県、キトゥグム県、パデル県、アパッチ 県、オヤム県、リラ県)
上記各地域では、2006年までLRAが活動していた地域ですが、治安が大きく改善し、国内避難民キャンプに居住していたこれら地域出身の住民の多くが帰還しています。しかし、2011年に入り、LRAがウガンダにおいて、組織を再編成しつつあるとの情報もあり、治安が再度不安定化する可能性もあります。また、キトゥグム県、パデル県及びリラ県では、北東部より武装集団が家畜を奪いに度々侵入してくるため、事件に巻き込まれる可能性があります。
(ロ)北東部(カタクイ県、アムリア県)
上記各地域は、東側に隣接する県から武装集団が家畜を奪いに侵入してくるため、事件に巻き込まれる可能性があります。
(ハ)北西部(コボコ県、ユンベ県、モヨ県、マラチャ県、アルア県、ネビ県)
上記各地域の治安は安定してきており、大きな事件は最近発生していませんが、過去にはユンベ県で、何者かにより米国人2人が殺害されるという事件が起こっています。
つきましては、上記各地域に渡航を予定している方は、渡航の是非を含め自らの安全につき真剣に検討され、渡航・滞在する場合には十分な安全対策を講じることをお勧めします。
(3)アムル県のマチソン・フォールズ国立公園内の観光エリア(パラアロッジ以西)、南西部(カセセ県、キソロ県、カヌング県)及びその他の地域(首都カンパラ等)
:「十分注意してください。」
(イ)アムル県のマチソン・フォールズ国立公園内観光エリア(パラアロッジ以西)
上記の地域は、観光客に公園案内人が同行しており、公園全体の警備も強化されています。しかし、同国立公園のうちナイル川北部については、過去LRAが活動しており、英国人旅行者がLRAとみられる者から攻撃を受けて死傷する事件がありました。万一の場合を考慮して、同国立公園内北部地域の観光エリア(パラアロッジ以西)には、ナイル川以南の公園入口から入園し、ナイル川を渡河するルートを使用することをお勧めします。また、公園管理者の指示に従い行動してください。
(ロ)南西部(カセセ県、キソロ県及びカヌング県)
上記の各地域は、軍による警備が強化されていますが、コンゴ(民)東部 から同地域へ武装集団が侵入する可能性があります。過去、カヌング県で 襲撃事件があり、死傷者が発生しています。
(ハ)その他の地域(首都カンパラ等)
(a)失業率が高く、このため増加する無職層により、特に首都カンパラでは、強盗、窃盗といった一般犯罪が増加傾向にありますので、十分注意する必要があります。
(b)首都カンパラと地方都市を結ぶ幹線道路に強盗が出没しています。また、交通事故が多発しており、夜間の移動は避けることをお勧めします。
つきましては、上記情勢を踏まえ、これら地域に渡航・滞在される方は、安全に十分注意してください。
3.滞在に当たっての注意
滞在中は、以下の事項に十分留意して行動し、危険を避けるようにしてください。また、ウガンダの治安情勢は刻々と変化しておりますので、外務省、在ウガンダ日本国大使館、現地関係機関等から最新の情報を入手するよう努めてください。
(1)渡航者全般向けの注意事項
(イ)滞在中、市内のバス及びタクシー・ターミナル、市場、酒場、レストラン、ナイトクラブ等の混雑する場所では、犯罪に対する注意が特に必要です。特に、夜間はスラム街やタクシー・ターミナル付近へは近づかないでください。
(ロ)置き引き、スリ、ひったくりや、銀行や両替所から出てきたところを襲われ る等の被害に遭うおそれがありますので、十分注意が必要です。また、夜間はできる限り外出を控え、外出する場合はできるだけ複数で行動し、多額の現金所持や高級装飾品・腕時計の着装は避け、また裏通りや暗い場所を通行しないようにしてください。
(ハ)強盗に遭った場合には慌てず、抵抗しないことが賢明です。
(ニ)路上で大麻、コカイン等の薬物を売りつけてくることがありますが、絶対に買わないでください。
(ホ)食べ物や飲み物に睡眠薬を入れ、所持品等を盗む事件も度々発生していますので、注意してください。
(2)観光旅行者向け注意事項
(イ)ムガヒンガ国立公園は、コンゴ(民)との国境に接しており、武装集団と遭 遇する可能性も否定できないため、園内では公園管理官の指示に従って行動してください。また、マチソン・フォールズ国立公園では、ナイル川の北側(グル県内)の同公園内一部地域において、過去にLRA兵士が出没し、国軍との間で戦闘が発生したことがあります。同地域ではほかにも、英国人がLRAとみられる者から攻撃を受けて死傷したり、外国人グループが襲撃され所持品を強奪されたりしています。現在レンジャー部隊等により厳重な警備が行われていますが、LRAの動向次第では、治安が不安定化する可能性も排除できないため、ナイル川の北側では、必ず公園管理官の指示に従って行動してください。更にウガンダ南西部で行われているゴリラ・トレッキングでは、武装集団に遭遇する可能性があるので、コンゴ(民)やルワンダまで入らないようにガイドと事前に打ち合わせることをお勧めします。
(ロ)国立公園のある地域を含め国内の全域でマラリアが多く発生していますので、渡航する際は、こまめに虫除け対策をしたり、医師の指示に従ってマラリア予防薬を服用する等の注意が必要です。また、その他アフリカでよくみられる感染症(黄熱、コレラ、赤痢等)に対する知識を十分身につけて旅行するよう心掛けてください。また、野生動物との接触は、感染症対策の観点からも十分に注意してください。
(3)長期滞在者向け注意事項
(イ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですので、到着後遅滞なく在ウガンダ日本国大使館に「在留届」を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたとき又はウガンダを去る(一時的な旅行を除く)ときは、その旨を届け出てください。なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネット、http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めします。また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在ウガンダ日本国大使館まで送付してください。
(ロ)外出の際は身の周りの安全に十分注意してください。また、夜間の市街地への外出は避け、車の駐・停車は安全な場所を選び、移動時もドアをロックして窓を閉め、不審車両の有無など周囲の状況を頻繁に確認する等、犯罪に巻き込まれないよう意識して行動してください。武装強盗に遭遇した場合は、ポケットに手を入れるなど武器を取り出すように見える素振りを避け、できるだけ抵抗しない方が安全です。
(ハ)暴動や騒乱等不測の事態が起きた場合には、自宅か職場(旅行者の場合はホテル)に戻り、事態が収まるまで待機するとともに、在ウガンダ日本国大使館に連絡してください。また、テレビよりもラジオの方が迅速に情報を得ることができますので、ラジオを常備しておくようお勧めします。
4.隣国のケニア、南スーダン、コンゴ民主共和国、ルワンダ及びタンザニアの危険情報にも御留意ください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)
○在ウガンダ日本国大使館
住所:Plot No.8, Kyadondo Road, Nakasero, Kampala, Uganda.
(P.O.Box 23553 Kampala, Uganda)
電話:(市外局番041)4349542~4,
国外からは(国番号256)41-4349542~4
FAX :(市外局番041)4349547
国外からは(国番号256)41-4349547
ホームページ:http://www.ug.emb-japan.go.jp/index_htm
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