2011年8月19日金曜日

ロシア:人工衛星が交信絶ち行方不明に

【ロシアの声】
 エクスプレスAM4 想定外の軌道で発見
18.08.2011, 15:39

 宇宙衛星「エクスプレスAM4」は、通信が途絶えた後、想定外の軌道上で発見された。インターファックス通信が、宇宙ロケット分野の情報筋として伝えた。

 これより先、ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)のウラジーミル・ポポフキン長官は、通信故障の原因追及のための委員会の設置を決定していた。

 現在、専門家らは「エクスプレスAM4」との通信復旧のための作業を続けているという。打ち上げられた「エクスプレス」はヨーロッパでも最も出力の高い通信衛星で、15年にわたってロシアとCIS諸国の通信を支える役割を担っている。

【ロシアの声】
「エクスプレスAM4」との通信途絶える
18.08.2011, 13:08

専門家達は、今も、通信衛星「エクスプレスAM4」との通信が取れないでいる。 衛星は、18日深夜、バイコヌール基地から打ち上げられた。衛星が目的軌道上に達したかどうか、現在不明。
 18日、情報筋がインターファクス通信記者に述べたところでは「計画されている『ブリズM』ブロックの五回目のエンジン始動時間およびブロックからの衛星『エクスプレス』の切り離し時間はすでに過ぎたが、連絡がとれない。」

【モスクワ共同】18日にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのロケットで打ち上げた同国の人工衛星が交信を絶ち、行方不明になった。ロシア宇宙産業筋は、衛星は当初の計画とは違う地球に近い軌道上にあるとしている。事故原因は調査中。

 ロシアは昨年12月05日、衛星利用測位システム「グロナス(GLONASS)」の人工衛星グロナスM(Glonass-M)3基の打ち上げに失敗に続く今回の失態は「大きな打撃」(欧州メディア)になりそうだ。

 衛星は旧ソ連諸国をカバーする放送・通信衛星。ロケットは正常に離陸したが、衛星を軌道に投入するための最終段階にトラブルが発生、その後、同衛星と交信できなくなった。
 衛星は欧州航空機大手エアバス社系企業とロシア側が約2億4200万ドル(約185億円)を掛け共同開発した。
毎日新聞 2011年8月19日 0時48分



2011-08-18 10:45:23
プロトンロケット、Express-AM4の打ち上げ

ロシア連邦宇宙局(POCKOCMOC= ロスコスモス) はバイコヌール時間8月18日午前0時25分、ロシアの放送通信衛星「エクスプレスAM4(EXPRESS-AM4)」を載せたプロトン・ブリーズMロケット(Proton Breeze M)を、カザフスタン・バイコヌール宇宙基地から打ち上げた。

ロシアのExpressシリーズは、これまでロシア製のMSS-2500-GSO型衛星バスを使って来たが、今回使用されたのはEADS Astrium社の大型衛星バスEurostar-3000で、RSCC(The Russian Satellite Communications Company)としては過去最大の大型衛星である。

Express-AM4は打ち上げ時重量5,700kg、設計寿命15年で、30本のCバンドと28本のKuバンドトランスポンダの他に、2本のKaバンド、3本のLバンドトランスポンダを搭載し、只今絶賛稼働中の東経80.0°EのExpress-MD1 / Express-AM2 と同一軌道上に配置される予定。

この二つの衛星では、人気の音楽専門チャンネルMTV RussiaとMuz TVが楽しめ、ヨーロッパの音楽三昧を無料で見る事が出来るが、受信には直径3m以上の大型パラボラアンテナが必要。今回打ち上げられたExpress-AM4は、どのビームも日本をカバーしていなくて、中央・極東ロシアだけに絞った扇形ビームとなっているのが特徴。Kaバンドがサハリン周辺とモスクワより西に向けられているのは、おそらく衛星を利用したネット通信やデータ通信に利用されるものと考えられる。



ロシア版GPS衛星の打ち上げ失敗、原因は燃料量の計算ミス 調査委
2010年12月19日 14:52 発信地:モスクワ/ロシア

【12月19日 AFP】ロシアが5日に打ち上げた測位用の人工衛星グロナスM3基が米ハワイ沖の海上に落下したのは、ロケットの燃料の量が間違っていたのが主な原因だったと、調査委員会が17日に発表した。 これによると打ち上げに使われたプロトンMロケットを設計したS.P.コロレフ・ロケット・アンド・スペース・コーポレーション・エネルギアが今回使われた型のロケットは従来型より燃料タンクが大きいことを十分に説明しなかったため、従来型と同様の計算で燃料の量を決めたところ必要以上の燃料が搭載され、重量が増えすぎて衛星を軌道に投入するだけのエネルギーが得られなかったという。17日の時点でエネルギア側のコメントは取れなかった。 

インタファクス通信は、計算間違いを正すのは容易で、ロケットそのものに問題がなかったことが分かり安堵しているという複数の関係者の話を伝えた。調査委員会のゲンナジー・ライクノフ氏は打ち上げは再開できるだろうとの見通しを示した。 ロシアの衛星利用測位システム「グロナス(GLONASS)」は旧ソ連時代の1976年に開発が始まり、今回の3基で打ち上げが完了する予定だった。ロシア政府は米国のGPSのライバルとして大々的に宣伝しており、プーチン首相は、2012年からロシア国内で販売されるすべての新車にグロナスの受信機を搭載させる方針を掲げている

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