人口約1800人島で、史上初めてという銀行強盗が発生した。
ニュージーランド・ヘラルド(NZ)
クック諸島のAitutaki(アイツタキ)島で発生。島内に3つある銀行(ウエストパック銀行支店など)のひとつで、保管していた20万NZ$(約1,250万円)が無くなっているのを職員が発見。地元警察が捜査を始め、犯人は8月10日から11日にかけて侵入したと見て、犯人の行方を追っている。
警察の幹部は「(8月19日)現在も捜査中で、市民に協力をお願いしている」(ニュージーランド・ヘラルド紙より)と捜査状況を説明。
1日かけて銀行をくまなく調べたものの、犯人が映った防犯ビデオ映像などもなく、事件解決にはなお時間が必要なようだ。
現地では「お金が南京錠1個で保管されていた」と報道される(銀行側は否定)など、ルーズな防犯体制を思わせる情報も伝えられているが、こうした話にはこの島ならではの事情がある。
アイツタキ島では「ほぼ全員が顔見知り」(ラジオ・ニュージーランド・インターナショナルより)と市長が話すほど、狭い社会が築かれていた。
南国の島特有の開放感なども手伝って、島ではこれまで特に厳しく管理せずとも平和な時間が流れていた。
市長は事件について「とても悲しい出来事だ」と話し、島民の多くが「失望し、落胆している」とコメント。顔見知りの島民の中に犯罪をするような人がいるとも考えられないようで、犯人は「島の外の人間ではないか」とも話している。島内にある各銀行では、今回の事件を受けて「防犯対策を改善した」というが、島民が早く安心できるように迅速な犯人逮捕が望まれるところだ。
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