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中国空軍機SU-30が台湾領空に接近
2011年8月23日 11:00
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6月29日、中国空軍の航空機SU-27が初めて台湾西部の領空に接近していたことが分かった。先月、台湾国防部は中国空軍のSU-27が台湾海峡を超え台湾領空に侵入していたことを認めたが、現地メディアのその後の調べにより、事実はそれだけではないことが明らかになった。
事の発端は、6月29日、在韓米空軍が台湾海峡以西の中国領空を偵察したことにある。アメリカ空軍の侵入を発見した中国空軍が航空機を出動させた。中国軍は4回にわけ8機の航空機を出動させ、その際、台湾海峡にも接近した。しかし、そのうちの2機、SU-30が台湾と日本の防空識別圏(ADIZ)が重複する区域へ侵入し、竹島上空(南西諸島)へ着くと南下したという。
この事態を受け、台湾からは航空機F-16、ミラージュ2000が緊急出動、日本の自衛隊も航空機を向かわせたという。これによってSU-30はようやく折り返し、同じルートで中国へ戻った。当時の飛行時間は43分間、台湾の領空には侵入していないものの、台湾との距離は150キロに迫り、首都台北も攻撃圏内であった。
しかし、SU-30が竹島上空にまで侵入したことについて、国防部は「事実ではない」と強く否定している。
近年中国は、次世代武器を頻繁に導入している。そして、ますます大胆になる中国。台湾国防部がはっきりと抗議を示さなければ、なんのための海峡か。また、中国空軍が東部海上に迫ったことを隠すことは、台湾国民2300万人の命を無視することであると訴える者もおり、「国防部はもっと多くのことを隠しているのでは」と不信感が高まっている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛
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