2011年8月29日月曜日

野田氏こんな人

衆院千葉4区(船橋市)選出の野田佳彦財務相

県立船橋高校出身。在学中は柔道部に所属していた。早稲田大学在学中に、当時の新自由クラブでボランティアをし、卒業後、松下政経塾に入塾。県議を2期務め、現在、衆院議員5期目。

 高校時代に柔道部で野田氏とともに汗を流した大学教授の神馬征峰さん(53)は、高校時代の野田氏を「目立つ性格ではなかったが、柔道では寝技が得意で、粘り強いタイプ。集中したらとことんやる人」と振り返る。

 野田氏が県議、衆院議員の当選後も、駅頭で何時間も演説する姿を見続け、成長を感じたという。

 政治家としての岐路を迎えたことについて、「彼は戦国武将に例えるなら、徳川家康。待って待って、チャンスをつかもうとする。トップになるならば、周りの人材をいかに生かすかが問われるだろう」と話した。

 同じ柔道部の先輩で、元教諭の向井広志さん(61)は、野田氏が県議に初当選した1987年頃、県教委体育課に勤務。あいさつに来た野田氏は深々と頭を下げたといい、「県職員が県議に頭を下げてあいさつされることはほとんどない。律義な人」と評する。
 向井さんは野田氏が高校在学中に柔道を指導した。きつい練習でも少しも休まず、ひとつの技を繰り返しやるなど、黙々と打ち込んでいた姿が印象に残っているという。「政治家になった時の志を忘れず、黙々と国のために頑張ってほしい」とエールを送る。
 同校卒業後に親しくなったというのは民間放送会社に勤務する川口哲生さん(53)。野田氏が県議選への立候補を考えていた頃、「女性にどうアピールしたらいいか」などと相談を受けた。「カタブツ」というイメージの野田氏に「自分を動物に例えてマスコットキャラクターを作ったら」とアドバイスしたという。あまり接点がなかったにもかかわらず、自分の弱点を補うために、昔の仲間をたどり意見を求めようという積極性に驚いたという。マスコットキャラクターは実現しなかったが「欠点と思っていたカタブツのイメージも、逆に実直、まじめという人物像でぶれずにやってきたことが支持されているのだと思う。人気よりも実力。首尾一貫した姿勢は、国政を託すのにふさわしい」と話している。
(2011年8月28日 読売新聞)

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