2011年12月29日木曜日

【南海艦隊】 復座式戦闘機が緊急事態

【中国網】
 中国海軍南海艦隊某飛行団の復座式戦闘機。前部操縦席に蒋江濤飛行員。後部席には趙明月指導官。操縦装置があるのは、前部席だけ

12月09日(金)
午後6時 数機が離陸

午後6時43分、1機の前操縦席で警告灯がともり、次の瞬間には飛行コントロールシステムが切れ、表示ランプはすべて消えた

 蒋飛行員はただちに、「故障発生。機内は停電しました」と後部座席に報告。後部座席の各種表示は保たれていた。趙指導官からは「メーターを確認せよ。飛行状態を保持せよ」との指示があったが、「メーターも見えません」と答えるしかなかった。

 趙指導官からの「現在高度は2000メートル。上昇率は毎秒5メートル。操縦桿をゆっくりと操作して水平飛行にうつれ」との声が聞こえた。

 午後6時46分ごろ、同機は雲を抜けた。地形も見おろせるようになった。後部座席では故障個所も判断できたので地上に連絡した。趙指導官は蒋飛行員に対して次々に、高度や機体の角度などを口頭で伝えた。同機は旋回して飛行場に帰還する航路に乗った。

 午後6時53分には機体の状態を安定させることができた。趙指導官はあらためて、地上に連絡した。地上からは「滑走路進入のコースに乗っている。方向の確認しつづけよ。速度をしっかりコントロールせよ!」との指示が飛び込んできた。

 地上からの支援も受け、2人は協力して着陸態勢の修正を続けた。

同機は午後6時55分、着陸に成功した。主輪が滑走路に接地し、減速しはじめた同機の様子を確認して、管制塔内では拍手と歓声が響いたという。

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