【朝日】2011年10月30日
西日本9府県が津波訓練 沖合の補給艦で治療も
30日、徳島県小松島市で南海地震による津波被害を想定した広域防災訓練があった。
津波で海に流された負傷者を救助し、3キロ沖合で待機する病院船に見立てた補給艦おうみ(基準排水1万3500トン)の艦上で治療する訓練もあった。7府県が加わる関西広域連合も参加した。
訓練は、1995年から近畿2府4県と福井、三重、徳島の計9府県が毎年実施。
今回は、和歌山県潮岬沖でマグニチュード8.6の南海地震が発生し、6メートルの津波が襲ったとの想定で行われた。自治体の訓練では初めて、手術室や集中治療室を備えた海上自衛隊の補給艦おうみが病院船として参加した。
船上では、ヘリで海上から救助した負傷者役の潜水士3人が運ばれ、医療チームが治療にあたった。東日本大震災の被災地にも派遣された和歌山県の医師(39)は「被災地では日頃の訓練以上のことは出来ないと実感した。リアルな訓練を重ねたい」と話した。
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