2011年10月16日日曜日

【空自小松】 F-15 増槽タンク、墜落事故

【航空幕僚監部】

お知らせ 平成23年10月7日
小松基地所属F-15の機外タンク落下について(第2報)
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1 事案の概要
 本日10月7日08時45分頃、小松基地所属のF-15Jが小松飛行場へ着陸進入中、機体から物体が落下したことが確認されました。
 着陸した当該機を目視点検したところ、左翼側機外燃料タンク及び一部部品が無くなっていることが確認されました。


2 推定原因
確認中

3 当該タンク等の落下地点
能美市山口町翠ヶ丘浄化センター付近

4 落ちていた場所及び物
場所 物
能美市山口町翠ヶ丘浄化センター敷地内 ・機外燃料タンクの先端部分
・空対空模擬ミサイルの後翼部分等
翠ヶ丘浄化センターと高速道路の間 ・機外燃料タンク後方4分の1部分等


5 機外タンクの概要
(1) 長さ約6.6m、幅約0.8m
(2) 重さ約155kg

6 その他
現在のところ人的被害は確認されていない。
翠ヶ丘浄化センター外柵に損傷あり。



〇_航空自衛隊小松航空基地 /F-15
10月07日(金)
午前8時06分 4機編隊を組んで離陸

       日本海上空での戦闘訓練

       訓練を終える

  同46分 着陸する直前

      1機から、燃料タンク1本と、タンク上部に装着していた模擬空対空ミサイルの尾翼4枚のうち2枚が、小松基地の北北東約4キロの地上に落下する


 操縦士が落下直前に「ボン」という音や、機体外部に炎を確認しており、小松基地管制官も、機体から火が出たのを目撃している。

 左主翼下側の燃料は入っていなかった増槽タンク(長さ660cm、直径80cm、重さ155キロ)などは石川県能美市の下水道施設など約10カ所で発見。
 高速道路の近くでも見つかった。

 飛行前点検で故障は見つかっておらず、操縦士が操作してタンクを投下した形跡もない
 何らかの原因でタンクが破裂し、落下した可能性がある

 タンクの先端部分や模擬ミサイルの後翼部分などは、能美市にある県の下水道施設「石川県翠ケ丘浄化センター」敷地内に落下し、外柵を破損。

長さ約4メートルや同2・5メートルのタンクの一部が敷地内で発見された。
タンクの後ろ部分は同施設と高速道路の間で見つかった。

 ※航空自衛隊
10月08日(土) 全基地へ点検を指示

 〇_航空自衛隊小松航空基地
10月09日(日) F15 40機 タンクの加圧システムなどの点検を始めた

 整備中以外の87%の機体を点検した

今回の事故では、タンクの内部圧力が高まって上空で破裂した可能性が指摘されている。タンクには、燃料を機体に送り込むため、機体から常に空気を送り圧力を一定に保つ仕組みが備わっている。圧力に異常がおきた場合は、圧力を逃すバルブなどが働くようになっている。

 今回の点検では、タンク内の圧力を調整するため機体から燃料タンクに空気を送るシステムや、タンク内の燃料量をコックピットに表示する燃料計の電気系統が適正に機能するかを調べた。

同基地では9日も110人態勢で落下物の捜索を行い、飛行経路周辺の幅1キロ、長さ2キロにわたる能美市内でタンクの部品6点を発見した。最も大きいのは、約13センチのゴム製の部品だった。

10日も同じ地域を同様の規模で捜索する。

小松地方警務隊が「航空危険行為処罰法」違反の疑いで捜査


【読売】2011年10月9日
F15部品落下30日の航空祭中止

航空自衛隊小松基地では8日朝から、応援部隊も含め600人の隊員を投入し、落下物の捜索を行った。同基地は当面、事故原因究明と捜索に専念するとし、30日に開催予定の航空祭を中止する方針を発表した。

 隊員は、7日に多くの落下物が発見された能美市の県翠ヶ丘浄化センターを中心に幅3キロ、長さ6キロの範囲を捜索。落下物とみられる部品28点を発見、1点がタンクの一部と確認された。

同基地では04年6月にも、T4練習機にトラブルがあり、両翼下のタンク2基が北西約50キロの日本海に落下する事故が発生。この時は、タンクの装着を感知するセンサーの故障が原因で、センサーが右翼側タンクが落下したと誤感知、機体のバランスを取るため、自動的に左翼側、右翼側のタンクを相次いで落下させたとみられている。

 同基地では隊員が捜索に専念するため、T4練習機の訓練も自粛する方針。

航空祭の中止は米同時多発テロが発生した2001年以来となる。29日の基地開庁50周年記念式典は延期して実施する


【NHK】10月7日 10時11分
 石川 自衛隊戦闘機の部品落下

 航空自衛隊小松基地によりますと、7日午前8時45分ごろ、訓練中のF-15戦闘機から部品が落下してきたという情報が、能美市民などから寄せられたということです。小松基地では、自衛隊員を能美市の現地に向かわせるなどして詳しい状況を調べています。

 能美市消防によりますと、落下した物は戦闘機の部品とみられ、能美市山口町の下水道施設の敷地内や施設の向かいにある空き地など、3か所に点在して落ちているということです。そのうち、最も大きな落下物は、長さが2メートルほどの大きさだということです。この落下物によるけが人や建物の被害などの情報は、消防には入っていないということです。

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