2012年2月2日木曜日

【阪神基地隊】 掃海艇つきしま、呉へ最期の航海

【神戸新聞】2012/02/02 07:37
 掃海艇「つきしま」廃船で呉へ 最期の航海に出発 

本年度中の廃船が決まり、帽子を振って最後の航海に出る掃海艇「つきしま」の乗組員ら=神戸市東灘区魚崎浜町

 東日本大震災の被災地で行方不明者捜索などにあたった海上自衛隊阪神基地隊(神戸市東灘区)の掃海艇「つきしま」(木造、基準排水量490トン)が、老朽化のため廃船になることになり、1日、神戸から最後の航海に出発した。

 つきしまは1992年に進水。93年から約19年間、神戸や横浜などで任務にあたった。同年の北海道南西沖地震で奥尻島に派遣されたほか、99年には神戸港沖の不発弾処理に従事。昨年の東日本大震災では3月11日~6月15日、宮城、岩手県沿岸で活動を続けた。

 この日は市民や隊員ら約100人が見守る中、松橋豊艇長が「多くの人の支えで今までやってこられた。非常に幸せ。最後の航海を万全の態勢でやり遂げたい」とあいさつ。隊員ら約40人が乗り組み、廃船作業が行われる広島・呉に向けて出港した。(広畑千春)

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