【ロシアの声】5.01.2012, 16:02
今年のロシア軍の軍備補填
ロシアは、この先3年間、軍備におよそ1300億ドルを費やす。
12年は兵器、軍事機器、特殊機器の購入に約400億ドルが割かれる。こうした数字を、副首相を兼任するセルゲイ・イヴァノフ大統領府長官が明らかにした。
ロシア軍の近代化は全面的に行われている。主たる課題は4年後に軍隊の所有する武器、軍事機器のうちその3割が最新のものとなるようにすることだ。そして8年後の20年にはこの数値が7-8割に達していなければならない。「独立軍事時評」紙のヴィクトル・リトフキン編集長は、この課題の実現化はすでに開始されているとして、次のように語っている。
「割かれる費用のうち5分の1は核ミサイル複合施設に充当される。というのもこれは他に比べより費用がかかり、技術的にも複雑で、ロシアにとって重要な軍備だからだ。残りの予算は船舶、潜水艦や「イスカンデル」のような作戦・戦略用ミサイルの購入に当てられる。」
ロシア空軍の軍備も軍用機、MD(ミサイル防衛システム)の充当が図られる。
空軍は新型、改良型の対空防衛手段をあわせて60基近くを装備に加えるが、そうした中にはミサイル・システムS-400やレーダーシステム「ネーボ-U」、近距離対空防御システム「パーンツィリ-S1」が含まれる。リトフキン編集長は、このほか空軍には新型、改良型の空挺も90機近く導入されるとして、さらに次のように語る。
「空軍にはSu30、Mig29、Su34などの非常に多くの爆撃機、軍機、攻撃機が登場する。このほか高射ミサイルも多く導入されるため、全体として次の年には多くの軍事機器が集まるだろう。」
前線爆撃機Su34は疑いようもなくロシア空軍の軍事力を強化するものとなる。SU34は、その能力と課題において長距離機に近い存在だ。Su34はモスクワからウラジオストックまでの長距離をたった2回の空中給油で飛ぶことができるだけでなく、自動操縦による飛行が可能となっている。今年12年、Su34は最高で10機の納品が行われる。
今年12年の軍事予算はこうした軍備補填のほかに、リサーチとこれまでに開始されているプログラムの継続にまわされる。今年からロシアは「ボレイA」型改良型戦略的潜水艦の量産を開始する。このほか、ロシア軍兵士の国産の軍事装備品を向上させるための3年計画のプログラムがスタートする。
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