2011年6月24日金曜日

アンダルシア州(Andalucía)

アンダルシア州(Andalucía)





州都は、セビリア。自治州政府はフンタ・デ・アンダルシーアJunta de Andalucía)。
気候は典型的な地中海性気候で、夏はまばゆい太陽が輝き暑い。雨はあまり降らない。

歴史
グアダルキビール川河口にあった都市タルテッソスは、紀元前1000年にまでさかのぼる。この都市は強大なタルテッソス文明を築き、聖書では「タルシシュ(Tarshish)」の名前で知られている。紀元前2世紀、古代ローマに支配され、属州ヒスパニア・バエティカが置かれた。
5世紀になると一時期ゲルマン系のヴァンダル族がこの地を支配し、「Vandalicia(ヴァンダル人の国)」が「アンダルシア」の語源となった[2]
西ゴート王国による支配のあと、711年ウマイヤ朝に征服され、アラビア語アル・アンダルスと呼ばれるようになった。後ウマイヤ朝が都を置いたコルドバは、西方イスラムの経済文化の中心地として繁栄した。アンダルシアの文化は、8世紀にわたるイスラム支配の影響を色濃く残している。
13世紀にはレコンキスタによってキリスト教諸国による征服が進み、グラナダを都とするナスル朝だけが最後のイスラム王朝として200年間生き残った。1492年にはグラナダが陥落し、スペイン王国に統一された。



16世紀から17世紀にかけて、セビリアアメリカ州にあるスペインの植民地への出発地となったため、現在アメリカに住むスペイン語話者は、標準的なスペイン語であるカスティーリャ語ではなく、アンダルシア方言を話す人が多い。



アンダルシアは先史時代からローマ時代、イスラム時代を通じてイベリア半島の先進地域であった。しかし、レコンキスタの過程で大土地所有制が広がり、新大陸との貿易で繁栄したセビリアを除き、スペインでも貧しい地方の一つとなった。20世紀の自治州成立後は、観光業の発展とともに、政府やEUからの援助金、高速鉄道AVEの開業、セビリア万博の開催などによりてこ入れが図られている[2]


観光と世界遺産
アンダルシア州にはイスラム支配期の文化を伝える史跡が数多く残り、観光名所となっている。グラナダのアルハンブラ宮殿、コルドバのメスキータやメディナ・アサーラ、セビリャの黄金の塔やヒラルダの塔などがある。
マラガ県の地中海沿岸コスタ・デル・ソルは一大リゾート地となっており、イギリスやドイツなどヨーロッパ北部から多くの観光客を集めている。
アンダルシア州でユネスコの世界遺産に登録されている物件には次のものがある。
コルドバ歴史地区
グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン
セビリア大聖堂アルカサル、インディアス古文書館
ドニャーナ国立公園
ウベダとバエサのルネサンス建築

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