東日本大震災の被災地に派遣されていた海上自衛隊阪神基地隊(神戸市東灘区)の掃海艇「つきしま」と「まきしま」が12日、2カ月ぶりに一時帰港した。第42掃海隊司令の能條将史・2等海佐(42)は「余震もあり、予断を許さない状況だった。阪神大震災を経験した神戸の部隊として活動してきた」などと報告した。
両艇は地震が発生した3月11日夕、隊員85人を乗せて神戸を出港。岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市沿岸などで行方不明者の捜索や救援物資を届ける活動を行った。生存者は確認できなかったが、約60人の遺体を収容した。
地震発生直後は、海面に自動車や家が漂い、夜に陸を見ても明かりが見えなかった。能條2等海佐は「以前は多くの漁船が行き交っていたが、今回は違う海域で行動しているようだった」と話した。
「つきしま」は1週間後に再び被災地に向けて出港する。【椋田佳代】
毎日新聞 2011年5月15日 地方版
0 件のコメント:
コメントを投稿