2012年3月2日金曜日
【米海軍横瀬貯油所】 LCACの新駐機場が今月末にも完成
米海軍横瀬貯油所に建設中の新しいLCAC駐機場。左の2棟が試運転施設=西海市西海町横瀬郷
【朝日】2012年3月02日
新駐機場きょう初試用 防音もテスト
米軍LCAC、西海へ
西海市の米海軍横瀬貯油所でエアクッション型揚陸艇(LCAC)の新駐機場が今月末にも完成するのを前に、2~19日、米海軍のLCAC1隻が同施設に来て、エンジンテストを含めた運用を試行する。LCACの新駐機場乗り入れはこれが初めてだ。
LCACは1995年、佐世保市の崎辺補助施設内の駐機場に初めて配備された。現在は7隻おり、海上航行や陸上移動などの訓練をしている。
民家が近い崎辺補助施設はLCAC運用時の騒音被害がひどいため、丘と海に囲まれた横瀬に移す計画が浮上。2000年に合併前の旧西海町が受け入れた。
新駐機場は、国が総額約250億円をかけて建設している。海岸を埋め立てて整備用格納庫や屋内試運転施設を設け、現在は屋外でしているエンジンテストが試運転施設内でできるようになる。今回の乗り入れは、新施設の防音テストや運用の確認が目的だ。
九州防衛局によると、2~19日のテスト期間中はLCAC1隻が崎辺と横瀬の両施設間を3往復する。12~16日と19日は横瀬で上陸や陸上移動などを実施。16、19日午後には試運転施設でエンジンをかける防音テストも予定している。
新施設は12隻の収容が可能。崎辺に現在いる7隻は日米間での施設提供手続きなどが済み次第、移駐するが、九州防衛局は移駐時期について「未定」としている。テスト期間中の航行予定は次の通り。
往路=2、12、19日の午前8時20分~50分▽復路=6、16、19日の午後4時半~5時半。(市川雄輝)
【LCAC】
装甲車両や兵員輸送用の軍用ホーバークラフト。空気の力で浮上し、巨大な扇風機のようなプロペラ2基で進むため騒音がひどい。米海軍佐世保基地に配備されている揚陸艦に載せることができ、米海兵隊の上陸作戦に用いられる。
米海軍は運用日を「火、木曜の午後1~4時」と内規で定めるが、これ以外の曜日・時間帯の運用も目立つ。
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