金正日、死亡情報
(北朝鮮発表死亡時刻;12月17日午前8時30分ごろ、列車内)
中国 17日(土)駐北朝鮮中国大使劉洪才を通じて、リアルタイムに情報収集。18日確信
韓国 国家情報院 51時間30分後
17日、金正日専用列車は国家情報院の元世勲院長は平壌市の竜城(リョンソン)駅に停車していたことが確認されたと述べている
日本 首相官邸・外務省・防衛省、国家公安委員会 〃
民間調査機関 18日、北朝鮮の動きを察知
国家公安委員長山岡、19日午後0時6分、地元の宇都宮駅から東京に向かう新幹線に乗った直後、警察庁から金総書記死去の連絡を受け。山岡委員長は、午後1時から始まる安全保障会議には10分程度遅れると官邸側に連絡。会議は約10分間で終わったため、終了直後に到着した委員長は、首相官邸で野田首相と面会した。
金正日(享年69)
4人の妻
1人目は洪一茜(ホン・インチョル) 娘1人
2人目は成恵琳(ソン・ヘリム) 2002年に死亡 韓国生まれ女優、結婚前=はすでに結婚しており子どももいた。病気の療養のため、1980年代初めからモスクワで生活
3人目は高英姫(コ・ヨンヒ) 2004年、乳がんで死亡 1953年日本生まれ、1960年に家族全員で北朝鮮に渡り、03年から高英姫は北朝鮮の「偉大な母親」と呼ばれ始める
4人目が金英淑(キム・ヨンスク)47歳、22歳年下、1964年生まれで平壌音楽舞踊大学を卒業、専門はピアノであった。1980年初めより彼女は金正日総書記の「技術書記」を担当し
5人目 愛人
「技術書記」とは通常では看護婦が務め、朝鮮労働党政治局候補委員以上の肩書きを持つ高級幹部の健康管理を行なう。彼女は単なる夫人としてではなく、金正日総書記を補佐し国政を仕切る役割も担っていた。06年に金正日総書記が訪中した際にも「国防委員課長」として同行し、北朝鮮側は中国側に「課長兼夫人」として彼女を紹介していた。(編集担当:畠山栄)
【中央日報】
17日、中国指導部は劉洪才駐北朝鮮中国大使を通じて、金正日の死去当日の状況を把握していた
劉大使は朝鮮労働党の中国パートナーの共産党対外連絡部副部長出身。
哀悼電報に「金正恩同志の指導の下に」という表現が入れられたのは北朝鮮の要求に従ったもの。この消息筋は、「中国指導部は当初、“金正恩”の代わりに“朝鮮労働党中央委員会”と表現する計画だったが、電報の文言と関連した中朝実務接触の過程で北朝鮮が金正恩の名前を盛り込むことを強く要請した」と話した。
(NEWSポストセブン - 12月21日 07:10)
金正日の妹の金敬姫と、その夫である張成沢・朝鮮労働党行政部長
張成沢夫妻は正恩氏の補佐役として、党や軍内の古参幹部にも口出しさせないほどの発言力があり、とりわけ、金敬姫氏は北朝鮮指導部中枢では金日成主席の唯一の娘であり、だれも表立って反対することはできないというわけだ。このため、金敬姫氏の夫で、金正恩氏に次いで実質的なナンバー2となる張成沢氏の政治的発言力が高まることが予想される。
北京の中国政府筋は「張氏は中国の指導者たちの信頼も厚く、太いパイプを持っている」と張氏を評価する。
【北朝鮮の権力移行 カギを握るのは北朝鮮軍と中国の動き】
朝鮮人民軍120万人、予備役500万人の軍部をはじめ、国家保衛部(秘密警察)といった北朝鮮を支配してきた「暴力装置」を掌握できなければ、不測の事態を招きかねないからだ。
軍における金正恩氏の補佐役は李英浩総参謀長である。深刻な食糧不足に陥った1990年代の「苦難の行軍」時代に平壌防衛司令官として金総書記を支え、記念撮影では金総書記と金正恩氏の間に立つほどの厚い信任を得てきた。さらに、金永春人民武力部長(国防相)ら軍古参幹部も金正恩後継体制を支えるキーパーソンとなるだろう。
韓国の専門家の間では、北朝鮮内部では金総書記の死去という非常事態を乗り切るために、当面は協力するだろうが、その後、利害をめぐる思惑がからんで、張成沢夫妻など党・政府幹部や軍幹部の間で主導権争いが発生し、激しい権力闘争が起こる可能性も指摘されている。
その際、カギを握るのが中国の動向だろう。中国は朝鮮半島情勢の不安定化を望まない立場から、その経済的支援カードなどをちらつかせて、権力闘争に介入し、中国の意のままになる勢力を支持し、金正恩氏を中国側の意のままになるような体制を構築したいところだ。
それは金総書記が推し進めてきた軍事最優先の「先軍政治」を180度転換した平和路線であり、改革・開放路線導入による経済重視路線である。このため、よほどのことがない限り、中国の張成沢夫妻支持は動かないといえる。
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