2011年11月19日土曜日

【空自小松】 百里基地で、パイロットの飛行訓練を実施

【読売】2011年11月19日
 F15訓練茨城で実施
 百里基地、全パイロット派遣21日から

 航空自衛隊小松基地(小松市)は18日、同基地所属のF15戦闘機外付けタンク落下事故以降、見合わせていた飛行訓練を百里基地(茨城県小美玉市)で再開すると発表した。パイロットを百里基地に派遣し、21日から実施する。

 発表によると、百里基地での訓練は、小松基地所属のパイロット全員(約50人)が対象。毎回20人前後のパイロットを百里基地に派遣し、1週間交代で離着陸や計器飛行、外国機の領空侵犯を想定した対応訓練を実施する。

 空自は10月7日の事故以降、全基地でF15の飛行訓練を自粛していたが、調査の結果、「機体本体に異常はない」という中間報告がまとまり、先月31日に小松以外の基地で訓練を再開。

 小松基地も今月10日、タンクを付けない状態での訓練再開を地元自治体に要請した。しかし、事故現場の能美市議会が原因究明や住民の不安払拭が十分ではないとして容認せず、訓練再開の見通しが立たない状況だった。

 小松基地によると、事故以降、パイロットはシミュレーターを用いたトレーニングで飛行感覚の維持に努めているが、飛行技量低下や、離着陸や緊急発進(スクランブル)時のアラート待機などに伴う資格が失効する恐れがあるため、百里基地での訓練に踏み切ったという。

 航空幕僚監部によると、トラブルなどで飛行訓練が休止中に他基地で訓練を行うケースは、「確認できる限り初めて」という。

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