2011年9月10日土曜日

絶対表に出ない情報が…防衛省「非常にまずい」

【英国】

 米空軍の手違いによって、米大統領専用機の飛行計画が事前に漏れる事態が起きていた

 英ハイテク情報サイト「インクワイアラー」によると、2001年以降数年間にわたって、英ミルデンホール市の駐留米空軍から、同市観光PRサイトを運営する地元の男性あてに、大量の機密軍事情報が誤ってメールで送られ続けていた。

送られた情報の中には、大統領専用機の飛行計画のほか、軍事作戦に関する文書、軍の機密にアクセスできるパスワードも含まれていた。

駐留部隊とPRサイトのドメイン名が似ていたことが原因とみられる。

この地元男性が空軍に誤送信を報告して発覚した。
(2011年9月10日20時58分 読売新聞)

【読売】
管制官、ブログに10年前から画像…通知後削除

 管制端末などの画像をブログに掲載していた管制官は、国土交通省が7月に情報管理の徹底を通知して初めて、ブログの画像削除を試みていたことがわかった。

 同省は、管制官が個人サイトを開設してから10年間、情報漏えいの意識がないまま掲載した画像がネット上に流出して残っている可能性が高いとみて調査している。

 同省によると、東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)の女性管制官が今年7月、「ツイッター」を使って不適切な見学ツアーを実施していた問題が発覚。同省は全国の管制官署や各空港事務所に対し、情報管理の徹底や、個人パソコンなどに職務に関する情報を保存している場合は削除するよう通知した。

 これを受け、管制官は7月29日、ブログに掲載していた画像の削除を試みたが、匿名電話による情報提供で問題が発覚した9月5日まで1か月以上、米大統領専用機の飛行計画などの画像計12枚が残ったままになっていた。
(2011年9月11日03時05分 読売新聞)


国家公務員法第100条第1項、違反の疑い

【国土交通省】航空局
 主任管制官の男性(55歳前後・羽田空港勤務) 9月05日付けで職場から離れる

 航空機の飛行計画(フライトプラン)をネットのブログに掲載

米大統領専用機「エアフォースワン」  正副の2機
2010年11月13日 ソウル 空軍基地 離陸
          飛行経路、所要時間、搭載設備の内容
   午後    羽田空港 着陸  飛行時間約1時間55分以内

米空軍無人偵察機「グローバルホーク」
2011年3月 グアム・アンダーセン空軍基地
        飛行経路
        東京電力福島第一原子力発電所

防衛省幹部
「エアフォースワンの行動は米国内でも絶対に表に出ない情報だ。それを流出させてしまったのは非常にまずい」。

 テロ対策に神経をとがらせる米国では、大統領が搭乗するエアフォースワンの飛行計画は、高度な機密情報にあたる。流出が飛行後だったとしても、高度や速度などがテロリストに知られれば、今後の運航にも影響が及ぶ可能性があり、この幹部は「日米の信頼関係を大きく損なう事態だ」と語った。

 削除されたブログには計12枚の画像が掲載。そのうち飛行計画「AF-1」とみられるものが2枚。2枚の画像は、管制官室のモニター画面をデジタルカメラで撮影したとみられ、1枚は、昨年11月13日に来日したエアフォースワンの飛行計画の可能性がある。(到着したらデータ-は削除されるのでエアフォースワンが飛行中に撮影された可能性がある)

 他の10枚にはレーダー画像や管制室内などが写っていた。

 今月5日正午ごろ、「不適切な画像がブログに出ている」と匿名の電話が国交省にあり、ブログに管制官自身を写した写真が掲載されていたため本人に確認したところ、画像掲載を認めた。

 主任管制官は81年10月から羽田空港で管制官として勤務を始め、30年間羽田空港勤務から移動人事なしの異例。国交省の調査に対しては「01年にブログを開設し、写真は撮影した翌日から数日以内にアップした。広く知人に見てほしかった。誠に申し訳ない」などと話している。

職場も黙認

管制室などでの写真撮影は禁止されているが、これらの写真には、管制卓に座って電話をかけたり、端末情報を確認したりする同僚の姿や、レーダー室内で同僚に撮影してもらったとみられる管制官本人の写真もあった。


【NHK】
米軍偵察機の飛行計画も掲載か9月10日 15時55分

12枚の画像の中には、米大統領専用機「エアフォース・ワン」の運航者として米国防総省を示す「DOD」という文字や、米空軍を示す「USAF」、「グローバルホーク」が配備されているグアムのアンダーセン空軍基地を示す「PGUA」という文字が記されている。いずれの飛行計画も、出発地や到着地、飛行ルートや高度など外部には公開されない情報が書かれていた

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