2011年6月9日木曜日

【福島原発】 3号原子炉建屋に散水した陸自隊員が語る

福島第一原子力発電所の水素爆発後、高い放射線量の中で最初に放水を行ったのは、陸上自衛隊木更津駐屯地のヘリコプター部隊だった。

任務にあたった当時の隊員が8日、心境を語った。  

放水は、3月17日午前10時前から4回にわたって、水素爆発を起こした3号機の原子炉建屋へ行われた。

1番機のパイロット・伊藤輝紀三佐は当時の様子を「なんとかうまく建屋に放水して、命中させてやろうと、そればかり思っていました。防護マスクをつけたり、鉛のスーツを着たりすると、よりいっそう細かな操作が難しくなったので大変でした」と話した。

当時、隊員は被ばくを防ぐため重さ20キロにもなる鉛の入った防護服を8時間にわたって着用したまま、任務にあたったという。  

中嶋建司三曹「機長の放水の合図が来たら、自分が実際に見て確認して、ボタンを押して放水した」  また、消防車を使った地上からの最初の放水は、夜間で目標が見えにくく、緊迫した中での作業となった。  

斉藤祐之二曹「『東京電力』の方が、外で(放水をする)方向とここの位置に(放水をして)、というのを手で示された。サーチライトで場所を照らして、放水を実施した」  木更津駐屯地からは現在も、ヘリコプター3機を東日本大震災の被災地の宮城県内に派遣しているということで、24時間態勢の任務が続いている。

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