【日本経済新聞】
自衛隊初の海外拠点、海賊対策強化でジブチに1日開設
2011/5/31 19:51
政府は1日、海外に初めての自衛隊の本格的な活動拠点をアフリカ東部のジブチに開設する。2009年6月から続くソマリア沖での海賊対策の長期化を念頭に独自の拠点を設け、活動しやすくする。海賊の動向を上空から警戒監視している海上自衛隊のP3C哨戒機の整備用格納庫や宿舎、体育館を完備。事実上の「海外基地」となる。
自衛隊はこれまでジブチ国際空港の南側に構える米軍基地内を間借りし、海賊対策を展開してきた。P3C2機と護衛艦2隻を派遣し、陸上、海上両自衛隊の約150人が活動に当たっていた。
今回の拠点新設で約30人を増員。施設の警備などに充てる。
自衛隊の新拠点は同空港の滑走路を挟んで北側に位置する。約12ヘクタールの用地をジブチ政府から借り受けた。施設整備に約47億円を投じた。
新拠点を構える中東・アフリカ地域では今後、国連平和維持活動(PKO)といった自衛隊による国際協力活動を想定する。その際に新拠点を人員や物資の輸送拠点として活用することも視野に入れる。
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