客船コスタ・コンコルディア(乗客乗員約4200人)の座礁事故
全長約290メートル、11万4500トンの船を現場からいかに撤去するかに関心が集まっている。
運航会社コスタ・クロチエレ社のフォスキ最高経営責任者(CEO)によると、まず船に積まれた約2400トンとされる燃料油を抜き取り、複数の大きな浮具を船に装着して船体を起こして移動することを計画。うまくいかない場合は現場で船を解体する可能性もある。
燃料油の抜き取り作業を依頼されたオランダの沈没船引き揚げの専門企業関係者は、燃料タンクから油を抜き取るのに2~5週間はかかるとの見通しを示した。
船体の撤去については「このような作業はこれまでに例が無く、数カ月はかかるかもしれない。(最終的な)費用は分からない」と述べた。
2012年1月18日水曜日
【南あわじ署】 小型バスを放火させた防衛技官を逮捕
兵庫県南あわじ署は、17日(火)、防衛省の男性技官(45歳・あわじ市)を昨年8月1日夜から2日未明にかけてあわじ市志知の空き地に止めてあった無人の小型バスの窓ガラスをブロック片で破壊。近くにあったゴミ袋を車内に投げ込んでライターで火を付け、バスを全焼させた器物損壊の疑いで逮捕した
防衛技官は、小型バスを所有する同市の男性(41)とは知人で、「気に入らなかったからやった」と容疑を認めている。同市内では昨年7月下旬~8月上旬、空き家やコンテナなどが燃える不審火が十数件起きており、同署は関連を調べる
防衛技官は、小型バスを所有する同市の男性(41)とは知人で、「気に入らなかったからやった」と容疑を認めている。同市内では昨年7月下旬~8月上旬、空き家やコンテナなどが燃える不審火が十数件起きており、同署は関連を調べる
【長江】 海洋石油682UT778CDが沈没
〇_UT778CDシリーズ 製造;武昌船舶重工有限責任公司
2009年4月 COSLと北京UT788CD型三船の建設契約
一番艦 681 2011年5月23日 進水
二番艦 682 2012年1月14日 長江に沈没
三番艦 683
三隻建造契約
「海洋石油682UT778CD」約92億4750万円(発注;中海油田服務)
1月14日(土)長江で海上公試
江蘇省南通市で接岸を試みた際、操作ミスで、船体が折れて沈没
武昌造船業界7.6億船がトレース沈没した新たな試験の元
2012 -01-18 13時21分ソース:北京ニュース
オフショア石油と同じモデルが681オフショア石油船、船2011年5月23日滑らかな水の軍事船を682UT778CD
フォーラムのスタッフにある
【信陽ロイター】 1月16日、武昌造船工業株式会社(以下、軍用船舶と呼ぶ)7.6億元の価値の軍事船の建設、最近沈没"海洋石油が682UT778CD"というニュースを破った。
財務報告書によると、上海の海難救助局は1月14日16:00時の人がサルベージの苦痛を受けたという、船が沈没していた確認、所有者はCOSLです。
昨日の午後、サルベージの上海のサルベージ局で呼ばれるこの記者は、関係者が問題に直接的な声明しなかった、造船所は、要求することだけ言って、"より明確に自分自身がどうあるべきか。"しかし、プレス時間の、その公式ホームページ上での軍事船電話は答えは誰に発表されています。
昨日は唯一の船はまだ建設中です知っている記者団インベスターリレーションズCOSLは、まだ配信されていないメッセージを速やかに開示されている場合、メッセージは、他のために不明である。
それは、武昌造船工業株式会社、中国造船工業株式会社、A株市場で2009年に中国の重工業、三菱重工業と中国(601989)のグループの97%の株式が保有する上場会社の子会社と理解される。
CSCアナリストガオXiaochun、7.6億円のコストが、実際には、高いではない場合、コストは、別の船の種類に大きく変化することを記者たちに語った。
高Xiaochunは現在の軍事船のためにまだ中国造船工業株式会社は、資産のリストに入っていない、という、それは上場企業には影響しません。
記者からの後続の問合せでは、中国の重工業(601989)は5.56元/株終値、昨日の9.02パーセント増ということを学びました。
武昌造船所:2009年 2月28日に武昌造船工業(株)に変換。
軍事船、中国造船工業株式会社の子会社は、6月6、1934年に設立されたと呼ばれる市場システムへの会社は、、列車のヤードを武昌と呼ばれていた、に含まれる156の国家重点建設プロジェクト中の"ファーストファイブ" 、武昌造船工業株式会社に転換2009年2月、武昌造船所の名前を変更、大規模な近代的な統合造船企業に基づいて、中国の重要な生産拠点と軍事です。
海洋石油682 UT778CD”
UT778CDオフショアオイル682:財務報告書によると、"海洋石油682 UT778CDは"(アンカーハンドリング、曳航、供給関数)と3つに作業船を属し、中国の新世代は、遠大な海の錨、ドラッグ、ポジショニングとプラットフォームの電源機能を設定されていますハイエンドの船の一つ。
容器は、第2船UT788CDシリーズです。
2011年5月23日最初の船は、滑らかな水の容器で第軍事船を"681はUT788CD"。
船はCOSL、ヨーロッパでは有名なロールスロイスのデザイナー、2009年4月COSLと北京UT788CD型三船の建設契約工事の釣魚台国賓館で開催された軍の造船業界の指示を受けた署名式典。
本文转载自信阳网:http://translate.googleusercontent.com/translate_c?hl=ja&rurl=translate.google.com&twu=1&u=http://www.xyw.gov.cn/news/guonaxinwen/011WA042012.html&usg=ALkJrhjG_dbtQ5leZq2KZyhIz3GFc6fvlg
「92億円で建造のタンカーが試験航行で沈没」と社員がネットで暴露―中国
配信日時:2012年1月18日 17時8分
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16日、中国の造船大手・武昌船舶重工有限責任公司(湖北省武漢市)の社員がインターネット上の掲示板で、同社が7億6000万元(約92億4750万円)かけて建造したタンカーが試験航行中に沈没したことを暴露した。写真は14日、湖北省宜昌市でオランダ向けに建造された「ステグナー」号の進水式。
画像ID: 311115
ファイル名: CFP424543950.jpg
そのほかの写真はこちら 写真を大きなサイズで見られる!
2012年1月16日、中国の造船大手・武昌船舶重工有限責任公司(湖北省武漢市)の社員がインターネット上の掲示板で、同社が7億6000万元(約92億4750万円)かけて建造したタンカーが試験航行中に沈没したことを暴露した。17日付で新京報が伝えた。
沈没が暴露されたのは「海洋石油682UT778CD」。上海市打撈局(海難救助局)の関係者が明かしたところによれば、14日午後4時(現地時間)頃、船舶のサルベージ要請を受けた時にはすでに沈没していた。船主は中海油田服務股フェン公司(チャイナオイルフィールドサービス)。
これに対し、中海油田服務IR部門の担当者は「タンカーはまだ建造中で、引き渡しも済んでいない。その他のことは分からない」と反論。武昌船舶重工側もウェブサイトに公開されている電話番号に同紙記者が取材を試みたが、誰も出ない状態が続いている。
なお、武昌船舶重工の親会社である中国重工集団公司の株式は16日にA股(株)市場全体が高騰した影響で9.02%上昇、終値は1株5.56元となり、上海市場は4.18%上昇している。
中信建設のアナリストは「建造費は船型によって大きく異なる」とし、武昌船舶重工は中国重工の上場資産に組み込まれていないことから市場への影響は出ないだろうと指摘している。(
在日米軍人等の施設・区域内外における市町村別居住者数について
在日米軍人等の施設・区域内外における市町村別居住者数について
平成24年1月17日防衛省
本日、各地方防衛局から関係地方公共団体に対し、在日米軍人等の施設・区域内外における市町村別居住者数(平成23年3月31日時点)に係る情報提供を行い、併せて別添により防衛省HP(ホームページ)に掲載したのでお知らせします。 なお、別添の情報は、日本政府が米軍人等の居住する地方公共団体を支援する目的で行っている財政的補填を精確に算定するために、日米間の合意により在日米軍司令部から提供された情報に基づくものです。
別添:在日米軍人等の施設・区域内外における市町村別居住者数(全国)(平成23年3月31日時点)(PDF:54KB)
【海兵隊岩国基地】 48年ぶりに民間機の定期便が就航
〇_岩国錦帯橋空港
2011年11月25日 旅客ターミナル 着工
12年01月17日 全日本空輸 事業計画発表
全日本空輸 24年度下期(10月~3月末)
羽田ー岩国 1日四便運行 48年ぶり、軍民空港へ民間機の定期便が就航
【岩国市役所】岩国錦帯橋空港関連求人情報のお知らせ 2012年1月14日
航空事業部 社員募集
1.勤務地 岩国錦帯橋空港(専任)
2.職 種 空港グランドハンドリング業務
(空港・運航支援業務及び空港における業務全般)
3.勤務時間 6:30~21:15間(発着時間により変更有)
シフト制
4.給 与 大学卒 178,000円
(初任給) 短大卒 162,500円
専門卒 162,500円
賞与 年2回
※各種保険制度有
5.応募資格 大学卒、短大卒、専門卒、(学科:不問)
6.提出書類 履歴書、卒業見込証明書、成績証明書
(既卒者は卒業証書のコピー)
7.応募締切日 平成24年2月15日(水)
8.勤務開始 平成24年10月16日(火)
予定日 (事前研修開始日 平成24年9月1日予定)
(入社予定日) 但し、航空機の就航日により勤務開始予定日が
変更となる場合がある
9.その他 書類選考有
試験日は後日、本人に通知
詳細につきましては人事担当 秋枝まで
電話 083-231-2640
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航空事業部 契約嘱託社員募集
1.勤務地 岩国錦帯橋空港(専任)
2.職 種 空港グランドスタッフ業務
(旅客カウンター業務全般)
3.勤務時間 6:30~21:15間(発着時間により変更有)
シフト制
4.給 与 時給 800円
(初任給) (研修期間中 690円)
賞与 年2回
※各種保険制度有
5.応募資格 大学卒、短大卒、専門卒、(学科:不問)
6.提出書類 履歴書、卒業見込証明書、成績証明書
7.応募締切日 平成24年2月15日(水)
8.勤務開始 平成24年10月16日(火)
予定日 (事前研修開始日 平成24年9月1日予定)
(入社予定日) 但し、航空機の就航日により勤務開始予定日が
変更となる場合がある
9.その他 書類選考有
試験日は後日、本人に通知
詳細につきましては人事担当 秋枝まで
電話 083-231-2640
【野田佳彦】 太平洋憲章
【産経】2012年1月18日
野田佳彦首相は17日、アジア太平洋地域の持続的な経済発展と安定のため、経済連携や紛争解決などの包括的ルールを構築する新外交戦略「太平洋憲章」を提唱する方針を固めた。
鳩山由紀夫政権による「東アジア共同体」構想から脱却し、民主党政権の弱点とされる外交・安全保障政策の新機軸を打ち出す。同盟国の米国とともにこの地域の牽引役を担い、海洋進出や威圧的外交を展開する中国、ロシアを多国間の枠組みに取り込む狙いもある。
構想は、米国が経済・安保分野での「アジア太平洋シフト」を本格化させたことを踏まえ、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に加盟する米国や中国、ロシア、韓国など21カ国・地域の枠組みを活用し、経済・安保の両輪で地域全体の関係強化を図るビジョン。首相は9月にロシア・ウラジオストクで開催されるAPEC首脳会議で同調を呼びかける。
具体的には経済面で、現在9カ国が参加する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の枠組みを拡充。APECが2020年をめどに構築を目指す域内全域を対象にしたアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)に発展させ、貿易や投資の共通ルールも策定する。
安保面では国際法に基づいて、海上航行の自由や紛争の平和的解決などに関する包括的な規範づくりを提唱し、重層的な協力態勢を築く。
モデルにしているのは、1941年8月に米国のルーズベルト大統領と英国のチャーチル首相が調印した「大西洋憲章」。首相は、戦争による領土不拡大をうたった同憲章に注目しており、地域の持続的発展と安定のためには日米同盟を基軸にした上で、中露を含めた地域の協力態勢構築が不可欠と判断した。
歴代首相の外交ビジョンとしては、麻生太郎元首相がアジアや中東地域などで自由や民主主義、法の支配を根付かせることを目指した「自由と繁栄の弧」構想や、鳩山元首相が欧州連合(EU)をモデルにした地域共同体「東アジア共同体」構想などがある。
【ロシア海軍】 プロジェクト90600
【プロジェクト90600】
泊地曳船
400t、25.5m
RB-47 (レニングラード造船所「レラ」):2009年3月25日起工
RB-48 (レニングラード造船所「レラ」):2009年7月2日起工
泊地曳船
400t、25.5m
RB-47 (レニングラード造船所「レラ」):2009年3月25日起工
RB-48 (レニングラード造船所「レラ」):2009年7月2日起工
自衛隊のコスト、航空機や戦車、艦艇などを開発・製造する防衛産業の実態とは -
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/e8a96de6696b85403e6d53ff08d8153f/page/2/
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/e8a96de6696b85403e6d53ff08d8153f/page/3/
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/e8a96de6696b85403e6d53ff08d8153f/page/4/
(週刊東洋経済2012年1月21日号)
自衛隊のコスト、航空機や戦車、艦艇などを開発・製造する防衛産業の実態とは - 12/01/18 | 00:03
2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、自衛隊の存在感が急浮上している。最大10万人を超える態勢で救助活動や復興支援を行う献身ぶりに、国民、特に被災地の住民は頼もしく思ったに違いない。
とはいえ、国民はこれまで、自衛隊について思い、考えたことがどれほどあっただろうか。自衛隊員は何人いて、どれくらいの予算が使われ、戦車や艦艇、航空機といった装備がどうつくられ、彼らがどう使っているのか。それを支えるのは税金だが、これまで一度でも真剣に考えたことがあっただろうか。
自衛隊は「合憲」か「違憲」かといった、憲法議論はここではしない。ただ、現実に存在する自衛隊を取り巻く経済活動にはどのようなものがあり、現状はどうなのか。『週刊東洋経済』2012年1月21日号は、それを明らかにしようと試みた。
日本の「防衛産業」にとって、顧客はただ一つ、防衛省・自衛隊だ。装備は自国防衛のため、また日本製の武器で他国を傷つけることがあってはならないとする考え方に基づいた「武器輸出三原則」で、輸出が禁じられているためだ。
防衛予算の規模は、半分近くは隊員たちの人件費といった固定費が占め、装備品の購入といった物件費は2・5兆円程度。この中から、護衛艦や航空機をはじめ、自衛隊員が使う装備品の購入に使われる。
自衛隊に納入する装備を製造する主な企業には、日本を代表する企業が勢ぞろいしている。三菱重工業や川崎重工業のように、航空機や艦艇など多くの装備品を1社で製造している企業もあるものの、ほかはある程度の「すみ分け」が存在する。
また、一つの装備品の製造には、多数の下請け企業がかかわっているのも、民生品と同じ。たとえば航空機の生産では、大企業が「主契約社」(プライムコントラクター)として防衛省と契約するものの、実際の製造にはベンダーと呼ばれる企業がかかわる。戦車で約1300社、護衛艦では約2500社ものベンダーがかかわり、その大部分が中小企業だ。中には、オンリーワンの技術を持ち、その技術がなければ生産が成り立たないという企業も少なくはない。
緊縮財政が続く中、防衛予算も右肩下がりが続く。それは直接、防衛産業に影響を与えている。
防衛産業への装備発注が確実に減っている中、各企業は自らの事業基盤の維持に四苦八苦している。防衛省からおカネが落ちなければ、売り上げも立たない。また、装備品の生産設備には、民生品の製造などに転用できない特殊な設備も多く、その維持もできなくなる。設備だけでない。職人技といった人材に頼る部分が多い装備品も少なくはない。今後も発注が減少すれば、そうした人・モノを手放さざるをえなくなる。
大企業さえも状況は同じだ。欧米をはじめとする外国の防衛産業は、「防衛専業」が多い。一方、日本では数ある事業の中の一部門であることが多く、一社全体の売上高に占める割合も数%程度。最大手・三菱重工業でも10%にも満たない。
そのため、これら企業は、「防衛事業はお国のため」という使命感で事業を継続している側面もある。他事業の経営が好調であれば、防衛事業を支えられるが、他事業の収益が落ちれば防衛事業の存続も危ういという企業も少なくはない。
単価が高いゆえに高利益。時にそう指摘される防衛産業だが、それは必ずしも当たらない。
たとえば、護衛艦の場合、建造開始からおよそ4年ほどの時間がかかるが、計画段階から民間企業が深くかかわっている。企業は計画のコンセプト立案から技術の検討、実際の見積もりなどで防衛省に協力しており、企業側が無償で協力するケースも少なくはない。コスト負担が先行することは、ほかの装備品製造でもよくあることだ。
また、防衛産業独特の事情が、企業の収益を圧迫している側面もある。前述した研究開発費まで企業側が負担する点や、コスト削減など企業側の努力で安く納入できても、その分のインセンティブが働かないといった契約の問題が指摘されている。
そのうえ過当競争という業界の構図も浮かび上がる。ここでは、防衛予算が減少する中、競争入札の導入が積極的になっていることも、業界に向かい風となっている。
競争入札が積極的に導入されたのは、旧防衛施設庁談合事件(06年)や元防衛事務次官も逮捕された山田洋行事件(07年)といった不祥事への反省のためだ。
しかも、前述のように研究段階から企業がコスト負担する構図が残る中で、従前からかかわっていた企業が競争入札により落札できないこともありうるなど、企業努力が必ずしも報われない事例が防衛産業の構造的問題としてあるようだ。
こういった問題はすでに10年以上前から指摘されてきたことだが、改善に向けた防衛省側の行動は遅かった。防衛省内に「契約制度研究会」「戦闘機の生産技術基盤の在り方に関する懇談会」「防衛生産・技術基盤研究会」といった研究会が設置され、防衛省と防衛産業の関係を改善・発展させる議論が本格化したのは、この1~2年のことである。
軍隊というものは本来、ないに越したことはない。ただ、世界の状況や中国、朝鮮半島情勢などの日本を取り巻く環境を考えれば、日本だけが軍備を持たないわけにもいかない。
自衛隊の本来の目的は、国民の生命と財産を守ること。防衛産業は、その目的を支える重要な役回りである。
『週刊東洋経済』2012年1月21日号では、防衛産業のありのままの姿と課題を探った。
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/e8a96de6696b85403e6d53ff08d8153f/page/3/
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/e8a96de6696b85403e6d53ff08d8153f/page/4/
(週刊東洋経済2012年1月21日号)
自衛隊のコスト、航空機や戦車、艦艇などを開発・製造する防衛産業の実態とは - 12/01/18 | 00:03
2011年3月に発生した東日本大震災をきっかけに、自衛隊の存在感が急浮上している。最大10万人を超える態勢で救助活動や復興支援を行う献身ぶりに、国民、特に被災地の住民は頼もしく思ったに違いない。
とはいえ、国民はこれまで、自衛隊について思い、考えたことがどれほどあっただろうか。自衛隊員は何人いて、どれくらいの予算が使われ、戦車や艦艇、航空機といった装備がどうつくられ、彼らがどう使っているのか。それを支えるのは税金だが、これまで一度でも真剣に考えたことがあっただろうか。
自衛隊は「合憲」か「違憲」かといった、憲法議論はここではしない。ただ、現実に存在する自衛隊を取り巻く経済活動にはどのようなものがあり、現状はどうなのか。『週刊東洋経済』2012年1月21日号は、それを明らかにしようと試みた。
日本の「防衛産業」にとって、顧客はただ一つ、防衛省・自衛隊だ。装備は自国防衛のため、また日本製の武器で他国を傷つけることがあってはならないとする考え方に基づいた「武器輸出三原則」で、輸出が禁じられているためだ。
防衛予算の規模は、半分近くは隊員たちの人件費といった固定費が占め、装備品の購入といった物件費は2・5兆円程度。この中から、護衛艦や航空機をはじめ、自衛隊員が使う装備品の購入に使われる。
自衛隊に納入する装備を製造する主な企業には、日本を代表する企業が勢ぞろいしている。三菱重工業や川崎重工業のように、航空機や艦艇など多くの装備品を1社で製造している企業もあるものの、ほかはある程度の「すみ分け」が存在する。
また、一つの装備品の製造には、多数の下請け企業がかかわっているのも、民生品と同じ。たとえば航空機の生産では、大企業が「主契約社」(プライムコントラクター)として防衛省と契約するものの、実際の製造にはベンダーと呼ばれる企業がかかわる。戦車で約1300社、護衛艦では約2500社ものベンダーがかかわり、その大部分が中小企業だ。中には、オンリーワンの技術を持ち、その技術がなければ生産が成り立たないという企業も少なくはない。
緊縮財政が続く中、防衛予算も右肩下がりが続く。それは直接、防衛産業に影響を与えている。
防衛産業への装備発注が確実に減っている中、各企業は自らの事業基盤の維持に四苦八苦している。防衛省からおカネが落ちなければ、売り上げも立たない。また、装備品の生産設備には、民生品の製造などに転用できない特殊な設備も多く、その維持もできなくなる。設備だけでない。職人技といった人材に頼る部分が多い装備品も少なくはない。今後も発注が減少すれば、そうした人・モノを手放さざるをえなくなる。
大企業さえも状況は同じだ。欧米をはじめとする外国の防衛産業は、「防衛専業」が多い。一方、日本では数ある事業の中の一部門であることが多く、一社全体の売上高に占める割合も数%程度。最大手・三菱重工業でも10%にも満たない。
そのため、これら企業は、「防衛事業はお国のため」という使命感で事業を継続している側面もある。他事業の経営が好調であれば、防衛事業を支えられるが、他事業の収益が落ちれば防衛事業の存続も危ういという企業も少なくはない。
単価が高いゆえに高利益。時にそう指摘される防衛産業だが、それは必ずしも当たらない。
たとえば、護衛艦の場合、建造開始からおよそ4年ほどの時間がかかるが、計画段階から民間企業が深くかかわっている。企業は計画のコンセプト立案から技術の検討、実際の見積もりなどで防衛省に協力しており、企業側が無償で協力するケースも少なくはない。コスト負担が先行することは、ほかの装備品製造でもよくあることだ。
また、防衛産業独特の事情が、企業の収益を圧迫している側面もある。前述した研究開発費まで企業側が負担する点や、コスト削減など企業側の努力で安く納入できても、その分のインセンティブが働かないといった契約の問題が指摘されている。
そのうえ過当競争という業界の構図も浮かび上がる。ここでは、防衛予算が減少する中、競争入札の導入が積極的になっていることも、業界に向かい風となっている。
競争入札が積極的に導入されたのは、旧防衛施設庁談合事件(06年)や元防衛事務次官も逮捕された山田洋行事件(07年)といった不祥事への反省のためだ。
しかも、前述のように研究段階から企業がコスト負担する構図が残る中で、従前からかかわっていた企業が競争入札により落札できないこともありうるなど、企業努力が必ずしも報われない事例が防衛産業の構造的問題としてあるようだ。
こういった問題はすでに10年以上前から指摘されてきたことだが、改善に向けた防衛省側の行動は遅かった。防衛省内に「契約制度研究会」「戦闘機の生産技術基盤の在り方に関する懇談会」「防衛生産・技術基盤研究会」といった研究会が設置され、防衛省と防衛産業の関係を改善・発展させる議論が本格化したのは、この1~2年のことである。
軍隊というものは本来、ないに越したことはない。ただ、世界の状況や中国、朝鮮半島情勢などの日本を取り巻く環境を考えれば、日本だけが軍備を持たないわけにもいかない。
自衛隊の本来の目的は、国民の生命と財産を守ること。防衛産業は、その目的を支える重要な役回りである。
『週刊東洋経済』2012年1月21日号では、防衛産業のありのままの姿と課題を探った。
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