〇_救助船
・スミスサハリン 活動中
・アトラス
・アントノフ- 74 12月19日(月)上空から支援
【タス通信】2011/12/18(日) 15:14:36.92
海底の石油や天然ガスを採掘するために使用される海上構造物のプラットホーム「コリスコエ」が転覆した。
移動中だったコリスコエには76人が乗っており、砕氷船やヘリコプターが救助活動を行っている。
ロシア非常事態省によると、コリスコエはカムチャツカ半島西岸からサハリンに向け、
砕氷船の先導に伴って移動中だった。海上の波や風で救助は難航しているという。
【インタファクス通信】2011年12月18日
18日、ロシア緊急事態省によると、サハリンの東約200キロのオホーツク海で、海底油田を掘削するロシアの民間会社所有の洋上施設が転覆し、施設には67人がいたが4人の死亡が確認された。14人は氷砕船やヘリなどで救助された。
現場は風が強く、波も高かった。当局の話として、高波で施設のガス通気口に水が大量に流入し、施設が傾いた。
【インタファクス通信】2011年12月18日午後3時34分
オホーツク海での救援活動の領域に力を構築する緊急時の権限
ハバロフスク。 12月18日- オホーツク海の掘削リグの事故の領域で救助と検索グループ化が構築されている、インタファクス通信が緊急事態"省の極東の中心で言われた。
"予備報告書は、スミスサハリンの船は真夜中の周りに到着し、捜索救助の操作に参加すると予想されているという。サハリンのレスキュー部門のサルベージ船のアトラスにもエリアに移動し続け、"省のスポークスマンは言った。
極東の空気媒介救助センターのアントノフ- 74飛行機がKharabarovsk月曜日の朝から離陸し、空中偵察のためのシーンに飛ぶことが原因である、スポークスマンは言った。
2011年12月18日日曜日
【平 清盛】 三重県津市出身
平安時代の末期
三重県津市で、伊勢平氏の棟梁・平忠盛の嫡子として生まれ、平氏棟梁となる。
保元の乱で後白河天皇の信頼を得て、平治の乱で最終的な勝利者となり、武士では初めて太政大臣に任ぜられる。
娘の徳子を高倉天皇に入内させ
平氏の権勢に反発した後白河法皇と対立し、治承三年の政変で法皇を幽閉して徳子の産んだ安徳天皇を擁し政治の実権を握るが、平氏の独裁は貴族・寺社・武士などから大きな反発を受け、源氏による平氏打倒の兵が挙がる中、熱病で没した。
三重県津市で、伊勢平氏の棟梁・平忠盛の嫡子として生まれ、平氏棟梁となる。
保元の乱で後白河天皇の信頼を得て、平治の乱で最終的な勝利者となり、武士では初めて太政大臣に任ぜられる。
娘の徳子を高倉天皇に入内させ
平氏の権勢に反発した後白河法皇と対立し、治承三年の政変で法皇を幽閉して徳子の産んだ安徳天皇を擁し政治の実権を握るが、平氏の独裁は貴族・寺社・武士などから大きな反発を受け、源氏による平氏打倒の兵が挙がる中、熱病で没した。
【防衛省】 スケジュール・ロードマップ
【防衛省】
12月20日(火)閣議決定 航空自衛隊次期戦闘機(FX)、F-35A
陸上自衛隊 南スーダンPKO実動計画書を決定
12月24日(土)政府が平成24年度政府予算案を閣議決定
12月26日(月)沖縄防衛局が、沖縄県知事へ「辺野古の環境アセスメント」を提出
2012年
1月 南スーダンへ先遣隊員数十名を派遣
2月中旬 南スーダンへ約170名派遣
3月 護衛艦あきづきが就役
米海軍佐世保 強襲揚陸艦の交代式典
5月末 米海兵隊岩国基地へ、MV-22が飛来
12月20日(火)閣議決定 航空自衛隊次期戦闘機(FX)、F-35A
陸上自衛隊 南スーダンPKO実動計画書を決定
12月24日(土)政府が平成24年度政府予算案を閣議決定
12月26日(月)沖縄防衛局が、沖縄県知事へ「辺野古の環境アセスメント」を提出
2012年
1月 南スーダンへ先遣隊員数十名を派遣
2月中旬 南スーダンへ約170名派遣
3月 護衛艦あきづきが就役
米海軍佐世保 強襲揚陸艦の交代式典
5月末 米海兵隊岩国基地へ、MV-22が飛来
中国軍“遠征”能力を強化 「国際協力」の艦船、中米・アフリカに
中国軍“遠征”能力を強化
「国際協力」の艦船、中米・アフリカに
2011/11/28付 情報元 日本経済新聞 夕刊
【北京=森安健】中国軍が「国際平和協力」を前面に打ち出しつつ、遠隔地での行動能力の強化に乗り出した。医療支援の名目で病院船を初めて米国のおひざ元の中米カリブ海諸国に派遣。海賊取り締まりのためソマリア沖にも海軍艦艇を長期派遣している。これらの活動は表向きの目的に加えて、中国から離れた地域で一定期間、作戦をする戦力投射(パワープロジェクション)能力の向上にもなり、米国などが警戒を強めている。
▼無料の治療活動 中米コスタリカに23日、中国軍の全長178メートルの病院船「平和の箱船」が到着し、26日までに37件の手術を実施した。今回の中米訪問の最後の寄港地で、滞在7日間にわたり地元の人に無料の治療活動を提供する。病院船には300床のベッド、8つの手術室を完備。1日に40回の手術を実施できる同船は、北京にある大型病院に匹敵する機能を持つという。
昨年9月に初の海外航行に出発し、3カ月間かけタンザニア、ケニアなどアフリカ東部の諸国を回った。今回は約100日間かけてカリブ海の4カ国を訪問。中国軍の平時の貢献ぶりを強調している。
一方で、有事には負傷兵を治療する機能を担う病院船の外国での活動は、中国海軍の外洋展開力を強める側面もある。米海兵隊のアモス総司令官は今月2日、米議会下院軍事委員会の公聴会で「中国の病院船が我々の領域で活動している」と警戒心を示した。
中国軍は2009年1月、海賊被害が多発するソマリア沖のアデン湾に艦隊を派遣し、中国の商業船などの護衛を開始。親善目的の訪問を除けば、中国海軍艦隊の遠隔地への派遣は初めてだった。以来、派遣は9回に及び、艦隊はミャンマーやサウジアラビア、エジプトなどに寄港。27日には駆逐艦「武漢」が初めてクウェート入りした。
キューバのハバナ港に入る中国軍の病院船=ロイター
▼装備増強も目立つ さらに今年2月にはソマリア沖から一部の艦船をリビアに振り向け、政情不安で危険にさらされた中国人労働者を収容。中国海軍の即応力や機動性が着実に向上してきたことを示している。
同時に遠隔地展開を想定した装備品の増強も目立ってきた。中国軍制服組の最高幹部、陳炳徳総参謀長は今夏、ウクライナを訪問し、大型輸送機の製造協力で合意した。さらに空母や敵前上陸などに投入するドック型揚陸艦、空中給油機など「戦力投射」に用いる装備の導入も進めている。
米国防総省は今年8月に発表した中国の軍事力に関する年次報告書で、15年以降になれば「中国軍は数個連隊の地上部隊と十数隻の艦船を遠隔地に投入し、作戦を継続実施する能力を持つ」と予測。戦闘を目的としていなくても「外交交渉を有利に進めたり、紛争を自らの望む形で収拾したりするための威圧目的で使われる可能性がある」という。
【弁護士】 約404名が未登録
卒業試験合格者 1991名 12月14日卒業
判事 94名
検察官 70名
残り 1827名→登録1423名 404名未登録
弁護士登録締め切り 12月15日
・各地の弁護士会と日弁連に計数万~数十万円
・会費も年間50万円以上
【週刊ポスト】2011年10月21日号
菊間千乃
日比谷の高層ビル内にオフィスがある有名な大手弁護士事務所
「その弁護士事務所は、弁護士を約20人抱え、国外の案件をも数多く扱い、知的財産権にも強い大手。フジテレビの社外法律顧問もやっている」(法曹関係者)
「アナウンス部にも顔を出し、後輩らに『トラブったら、私に任せなさい!』といっていたそうです」(前出・フジテレビ社員)
【朝日】2011年12月15日
修習後の未登録、過去最悪の2割
新司法試験に合格し、14日に司法修習を終えた弁護士志望者のうち約2割が弁護士登録をしなかった。未登録者の割合は、新司法試験合格者が就職を始めた2007年以降の同時期で最悪となった。
司法制度改革により、政府は18年ごろに法曹人口を5万人にする目標を掲げているが、新試験合格者が増加した結果、01年に全国で約1万9千人だった弁護士は今年、3万人を突破
判事 94名
検察官 70名
残り 1827名→登録1423名 404名未登録
弁護士登録締め切り 12月15日
・各地の弁護士会と日弁連に計数万~数十万円
・会費も年間50万円以上
【週刊ポスト】2011年10月21日号
菊間千乃
日比谷の高層ビル内にオフィスがある有名な大手弁護士事務所
「その弁護士事務所は、弁護士を約20人抱え、国外の案件をも数多く扱い、知的財産権にも強い大手。フジテレビの社外法律顧問もやっている」(法曹関係者)
「アナウンス部にも顔を出し、後輩らに『トラブったら、私に任せなさい!』といっていたそうです」(前出・フジテレビ社員)
【朝日】2011年12月15日
修習後の未登録、過去最悪の2割
新司法試験に合格し、14日に司法修習を終えた弁護士志望者のうち約2割が弁護士登録をしなかった。未登録者の割合は、新司法試験合格者が就職を始めた2007年以降の同時期で最悪となった。
司法制度改革により、政府は18年ごろに法曹人口を5万人にする目標を掲げているが、新試験合格者が増加した結果、01年に全国で約1万9千人だった弁護士は今年、3万人を突破
『琥珀の眼の兎』 エドマンド・ドゥ・ヴァール著
【読売】2011年12月5日
『琥珀の眼の兎』 エドマンド・ドゥ・ヴァール著
評・河合香織(ノンフィクション作家)
流転する根付のドラマ
ルノワールの有名な絵画「舟遊びをする人々の昼食」には、夏の日差しに場違いなシルクハットに黒いスーツを着た人物が描かれている。その男はルノワールのパトロンであり、プルースト『失われた時を求めて』の登場人物のモデルでもあり、さらに本書で描かれる、さまよう「根付(ねつけ)」の最初の持ち主でもある。
根付とは主に江戸時代に作られた小型の細工物を指す。イギリス人の著者は東京に暮らす貿易商の大叔父から264の根付を相続したことをきっかけに、その来歴について調べ始める。一族の祖、ユダヤ系のエフルッシ家は19世紀後半、ロスチャイルド家に比肩する富を築き、日本からパリに渡った根付のコレクションを買い取った。その後、ウィーンに暮らすいとこの結婚祝いに贈られたコレクションは、一族の没落とナチスによるユダヤ人迫害の悲劇に見舞われる。その歴史を追った本書は、イギリスで40万部のベストセラーになった。
ナチスに全財産が奪われた時、コレクションは使用人に奇跡的に救い出された。子供たちが母の化粧室に置かれていた根付でいつも遊んでいるのを知っていた使用人は、大切なおもちゃを、その一つ一つの記憶が奪われることへの抵抗として、そして失うわけにはいかない未来への希望として運び出したのだ。
第2次世界大戦後、コレクションは日本に戻った。著者によれば、根付は手にとって語る相手を必要とする。それらは運ばれ、売られ、壊され、盗まれ、また取り戻されてきた。根付がたどった数奇な運命は、喪失の記憶である。だが、何かをなくすことは悲しいことばかりではなく、生きていくスペースを新たに生むことにもつながる。そもそも根付は小さく硬く、世を転々としてもいいように作られた。国家に帰属しないユダヤ人の歴史が重なり、なぜ根付がそれほどまでに人々を魅了してきたのか、その理由が鮮やかに浮かび上がる。佐々田雅子訳。
◇Edmund de Waal=1964年、イギリス生まれ。陶芸家。91~93年、日本に滞在して陶芸を学ぶ。
早川書房 2300円
『The Hare with Amber Eyes』。
2010年度のコスタ伝記文学賞受賞作。
ロンドンに住む30歳の陶芸家(本書の著者)が、泉岳寺に住む大叔父から『琥珀(こはく)の目をした野ウサギ』をふくむ264個の根付けを遺贈された。
264個の根付けは、文明開化の横浜から異人さんに連れられてマルセイユに上陸し、パリでプルーストやルノワールにめでられ、ウィーンから英国経由敗戦後の東京へもどってきた。
先祖伝来の根付けの旅を追いかける形で語られる本書は、オデッサで富をなしパリとウィーンで小帝国を築いたユダヤ人金融富豪エフルッシ家の没落記でもある。
ロスチャイルド家と並び称された同家の栄華は1938年のナチス・ドイツによるオーストリア併合で途絶する。
同家の名は登記簿から抹消され家伝の美術品は略奪された。でもそこにあった根付けは?
そうそう、そこで消えてしまっては東京までたどりつけない。
野ウサギたちがどうやってナチの魔の手をのがれたか、本書中一番すてきな美談なので、そこだけは隠しておこう。
【週刊ポスト】2011年12月23日号
【書評】『琥珀の眼の兎』(エドマンド・ドゥ・ヴァール著/佐々田雅子訳/早川書房/2415円)
【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家)
著者エドマンド・ドゥ・ヴァールは二十年ほど前、日本の陶芸を学ぶために来日した。終戦直後からずっと東京に住む大叔父は、このとき、あるコレクションを見せてくれた。
二百六十四点の「根付」である。根付とは、きんちゃく袋の小さな留め具として江戸時代に流行したが、古美術界では根強いファンを持つ彫刻品でもある。
お面をつけて遊ぶ子どもたち、鼠、花梨、裸女と蛸、性交する男女――。
大叔父は、ウィーンとパリを拠点に栄華を誇ったユダヤ人銀行家、エフルッシ一族の継嗣であった。
しかしその経歴とは不釣り合いなことに、東京のささやかなマンションで生涯を閉じた。
著者は、この小さな美術品たちを相続した。
そして戸惑う。
いったいこれらはどうやって、日本から遠いヨーロッパへとたどりつき、時を経て、またふたたび日本へと戻ってきたのだろうか。
根付たちが放浪してきた旅は、同じく、放浪の歴史をもつ一族につながる旅でもある、と。
十九世紀末、ペリーの開国によって海の外へと持ち出された日本の美術品は、西欧の芸術家と、そして彼らのパトロンである大富豪たちに「新しい風合い、新しい物の感じかた」を与え、熱狂させた。ジャポニズムである。
エフルッシ家の子どもたちは、東洋からやってきたこの小さな美術品を「ながめ、いじり、さする」玩具として、繁栄の時代を、肌の記憶にしみ込ませていった。
だが一族が、ロシアの穀物商からヨーロッパ中枢の大富豪へといっきに駆けのぼった時代は、同時に、彼らユダヤ人を「成り上がり者」として排斥する気運を育てた時代でもあった。
ナチス・ヒトラーの狂気を、なぜあの時代は受け入れたのか。
一族の隆盛と没落の物語が、その理由を克明に再現するのである。
やがて手元に残されたのは、確かな感触をもって握りしめることのできる根付だけだった。
それは、一族の平和だった時代が「よみがえる物語であり、手放すわけにはいかない未来」でもあったのだ。
『琥珀の眼の兎』 エドマンド・ドゥ・ヴァール著
評・河合香織(ノンフィクション作家)
流転する根付のドラマ
ルノワールの有名な絵画「舟遊びをする人々の昼食」には、夏の日差しに場違いなシルクハットに黒いスーツを着た人物が描かれている。その男はルノワールのパトロンであり、プルースト『失われた時を求めて』の登場人物のモデルでもあり、さらに本書で描かれる、さまよう「根付(ねつけ)」の最初の持ち主でもある。
根付とは主に江戸時代に作られた小型の細工物を指す。イギリス人の著者は東京に暮らす貿易商の大叔父から264の根付を相続したことをきっかけに、その来歴について調べ始める。一族の祖、ユダヤ系のエフルッシ家は19世紀後半、ロスチャイルド家に比肩する富を築き、日本からパリに渡った根付のコレクションを買い取った。その後、ウィーンに暮らすいとこの結婚祝いに贈られたコレクションは、一族の没落とナチスによるユダヤ人迫害の悲劇に見舞われる。その歴史を追った本書は、イギリスで40万部のベストセラーになった。
ナチスに全財産が奪われた時、コレクションは使用人に奇跡的に救い出された。子供たちが母の化粧室に置かれていた根付でいつも遊んでいるのを知っていた使用人は、大切なおもちゃを、その一つ一つの記憶が奪われることへの抵抗として、そして失うわけにはいかない未来への希望として運び出したのだ。
第2次世界大戦後、コレクションは日本に戻った。著者によれば、根付は手にとって語る相手を必要とする。それらは運ばれ、売られ、壊され、盗まれ、また取り戻されてきた。根付がたどった数奇な運命は、喪失の記憶である。だが、何かをなくすことは悲しいことばかりではなく、生きていくスペースを新たに生むことにもつながる。そもそも根付は小さく硬く、世を転々としてもいいように作られた。国家に帰属しないユダヤ人の歴史が重なり、なぜ根付がそれほどまでに人々を魅了してきたのか、その理由が鮮やかに浮かび上がる。佐々田雅子訳。
◇Edmund de Waal=1964年、イギリス生まれ。陶芸家。91~93年、日本に滞在して陶芸を学ぶ。
早川書房 2300円
『The Hare with Amber Eyes』。
2010年度のコスタ伝記文学賞受賞作。
ロンドンに住む30歳の陶芸家(本書の著者)が、泉岳寺に住む大叔父から『琥珀(こはく)の目をした野ウサギ』をふくむ264個の根付けを遺贈された。
264個の根付けは、文明開化の横浜から異人さんに連れられてマルセイユに上陸し、パリでプルーストやルノワールにめでられ、ウィーンから英国経由敗戦後の東京へもどってきた。
先祖伝来の根付けの旅を追いかける形で語られる本書は、オデッサで富をなしパリとウィーンで小帝国を築いたユダヤ人金融富豪エフルッシ家の没落記でもある。
ロスチャイルド家と並び称された同家の栄華は1938年のナチス・ドイツによるオーストリア併合で途絶する。
同家の名は登記簿から抹消され家伝の美術品は略奪された。でもそこにあった根付けは?
そうそう、そこで消えてしまっては東京までたどりつけない。
野ウサギたちがどうやってナチの魔の手をのがれたか、本書中一番すてきな美談なので、そこだけは隠しておこう。
【週刊ポスト】2011年12月23日号
【書評】『琥珀の眼の兎』(エドマンド・ドゥ・ヴァール著/佐々田雅子訳/早川書房/2415円)
【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家)
著者エドマンド・ドゥ・ヴァールは二十年ほど前、日本の陶芸を学ぶために来日した。終戦直後からずっと東京に住む大叔父は、このとき、あるコレクションを見せてくれた。
二百六十四点の「根付」である。根付とは、きんちゃく袋の小さな留め具として江戸時代に流行したが、古美術界では根強いファンを持つ彫刻品でもある。
お面をつけて遊ぶ子どもたち、鼠、花梨、裸女と蛸、性交する男女――。
大叔父は、ウィーンとパリを拠点に栄華を誇ったユダヤ人銀行家、エフルッシ一族の継嗣であった。
しかしその経歴とは不釣り合いなことに、東京のささやかなマンションで生涯を閉じた。
著者は、この小さな美術品たちを相続した。
そして戸惑う。
いったいこれらはどうやって、日本から遠いヨーロッパへとたどりつき、時を経て、またふたたび日本へと戻ってきたのだろうか。
根付たちが放浪してきた旅は、同じく、放浪の歴史をもつ一族につながる旅でもある、と。
十九世紀末、ペリーの開国によって海の外へと持ち出された日本の美術品は、西欧の芸術家と、そして彼らのパトロンである大富豪たちに「新しい風合い、新しい物の感じかた」を与え、熱狂させた。ジャポニズムである。
エフルッシ家の子どもたちは、東洋からやってきたこの小さな美術品を「ながめ、いじり、さする」玩具として、繁栄の時代を、肌の記憶にしみ込ませていった。
だが一族が、ロシアの穀物商からヨーロッパ中枢の大富豪へといっきに駆けのぼった時代は、同時に、彼らユダヤ人を「成り上がり者」として排斥する気運を育てた時代でもあった。
ナチス・ヒトラーの狂気を、なぜあの時代は受け入れたのか。
一族の隆盛と没落の物語が、その理由を克明に再現するのである。
やがて手元に残されたのは、確かな感触をもって握りしめることのできる根付だけだった。
それは、一族の平和だった時代が「よみがえる物語であり、手放すわけにはいかない未来」でもあったのだ。
【インド政府】 チベット仏教ナンバー3のカルマパ17世をスパイ容疑で起訴
【NEWSポストセブン】12月18日 07:10
インドに亡命しているチベット仏教ナンバー3のカルマパ17世が12月初旬、スパイ容疑などで地元警察によって起訴されていた
カルマパはチベット仏教の4大宗派のひとつ、カギュ(黒帽)派の最高位の僧で、チベット仏教ではダライ・ラマ、パンチェン・ラマに次ぐナンバー3の高僧
中国チベット自治区で生まれたカルマパは、14歳まで中国で生活していたが、2000年1月、ダライ・ラマを頼ってヒマラヤ山脈を越えてインドに亡命した。脱出を決意したカルマパは、暗闇に隠れ、僧院の屋根から待機していたジープへ飛び乗り、インドを目指した。
カルマパと姉を含む一行は、誰にも発見されることなくネパールのムスタンに到着した。そして、インド国境を越え、8日後、カルマパはようやくダラムサラにたどり着いた。カルマパは、まっ先に、ダライ・ラマと謁見。ダライ・ラマも1959年3月、中国軍の追っ手を逃れて、雪のヒマラヤを越えて同じように脱出を図っており、カルマパを大いに慰労した。
ことの発端は今年1月下旬、インド北西部ヒマチャルプラデシュ州ダラムサラにあるカルパマの寺院を地元警察が家宅捜索した際、約110元(約1320万円)もの中国元札を含む100万ドル(7800万円)相当の外貨を発見した
インド警察は今年1月26日、亡命政府周辺で中国人とみられる2人の男が乗った自動車から21万9000ドル相当のインドルピーの紙幣の束を押収。この金がカルマパの住む寺院から運び出されたことを突き止め、その翌日、カルマパの寺院を家宅捜索した。
【スパイ疑惑を持たれた背景】
インド側の見方。
厳冬のヒマラヤ越えは大人でも命の危険を伴う。当時14歳だったカルマパ少年がヒマラヤを越えたのは中国当局の助けがあったためで、カルマパが中国での何不自由ない生活を捨てて亡命したのも、中国のスパイとして送り込まれたためではないか、と疑っていた。
インド警察は数年にわたって秘密裏にカルマパ周辺を調べていた。
その結果、カルマパの側近が亡命政府周辺の数百か所の土地を他人名義で購入していたことや、カルマパ自身が2009年、香港で中国当局者と接触していたことが分かった。内偵捜査を続けた結果、ようやく不審な中国人を捕らえ、カルマパの寺院を家宅捜索したのだった。カルマパは100万ドルもの外貨などは「信者からのお布施」と証言している。
気になるのはダライ・ラマの警備体制で、昨年夏には亡命政府周辺で中国軍のスパイとみられる不審な中国人男女2人が逮捕されている。
ダライ・ラマ自身は「カルマパがスパイであるはずがない」と弁護しているが、ダラムサラのインド政府筋は「亡命政府はダライ・ラマの健康不安に加えて、中国のスパイや刺客の存在に相当神経を使っているようだ」と指摘する。
インド警察は札束の出所を調べるとともに、カルマパが中国政府のスパイの疑いがあるとして、ダライ・ラマ周辺の警備を強化。
その一方で、外為違反容疑やスパイ容疑、文書偽造容疑などでカルマパを起訴した
裁判所では近く審理を開始する予定だ。
亡命チベット人はインドのほか、日本や欧米など10数か国でコミュニティを形成しているが、複雑な面持ちでこの裁判の行方を注視している。
インドに亡命しているチベット仏教ナンバー3のカルマパ17世が12月初旬、スパイ容疑などで地元警察によって起訴されていた
カルマパはチベット仏教の4大宗派のひとつ、カギュ(黒帽)派の最高位の僧で、チベット仏教ではダライ・ラマ、パンチェン・ラマに次ぐナンバー3の高僧
中国チベット自治区で生まれたカルマパは、14歳まで中国で生活していたが、2000年1月、ダライ・ラマを頼ってヒマラヤ山脈を越えてインドに亡命した。脱出を決意したカルマパは、暗闇に隠れ、僧院の屋根から待機していたジープへ飛び乗り、インドを目指した。
カルマパと姉を含む一行は、誰にも発見されることなくネパールのムスタンに到着した。そして、インド国境を越え、8日後、カルマパはようやくダラムサラにたどり着いた。カルマパは、まっ先に、ダライ・ラマと謁見。ダライ・ラマも1959年3月、中国軍の追っ手を逃れて、雪のヒマラヤを越えて同じように脱出を図っており、カルマパを大いに慰労した。
ことの発端は今年1月下旬、インド北西部ヒマチャルプラデシュ州ダラムサラにあるカルパマの寺院を地元警察が家宅捜索した際、約110元(約1320万円)もの中国元札を含む100万ドル(7800万円)相当の外貨を発見した
インド警察は今年1月26日、亡命政府周辺で中国人とみられる2人の男が乗った自動車から21万9000ドル相当のインドルピーの紙幣の束を押収。この金がカルマパの住む寺院から運び出されたことを突き止め、その翌日、カルマパの寺院を家宅捜索した。
【スパイ疑惑を持たれた背景】
インド側の見方。
厳冬のヒマラヤ越えは大人でも命の危険を伴う。当時14歳だったカルマパ少年がヒマラヤを越えたのは中国当局の助けがあったためで、カルマパが中国での何不自由ない生活を捨てて亡命したのも、中国のスパイとして送り込まれたためではないか、と疑っていた。
インド警察は数年にわたって秘密裏にカルマパ周辺を調べていた。
その結果、カルマパの側近が亡命政府周辺の数百か所の土地を他人名義で購入していたことや、カルマパ自身が2009年、香港で中国当局者と接触していたことが分かった。内偵捜査を続けた結果、ようやく不審な中国人を捕らえ、カルマパの寺院を家宅捜索したのだった。カルマパは100万ドルもの外貨などは「信者からのお布施」と証言している。
気になるのはダライ・ラマの警備体制で、昨年夏には亡命政府周辺で中国軍のスパイとみられる不審な中国人男女2人が逮捕されている。
ダライ・ラマ自身は「カルマパがスパイであるはずがない」と弁護しているが、ダラムサラのインド政府筋は「亡命政府はダライ・ラマの健康不安に加えて、中国のスパイや刺客の存在に相当神経を使っているようだ」と指摘する。
インド警察は札束の出所を調べるとともに、カルマパが中国政府のスパイの疑いがあるとして、ダライ・ラマ周辺の警備を強化。
その一方で、外為違反容疑やスパイ容疑、文書偽造容疑などでカルマパを起訴した
裁判所では近く審理を開始する予定だ。
亡命チベット人はインドのほか、日本や欧米など10数か国でコミュニティを形成しているが、複雑な面持ちでこの裁判の行方を注視している。
イラン情報省、「米諜報員1名を逮捕」
【イラン・ラジオ】2011年 12月 17日(土曜日) 18:30
イラン情報省、「米諜報員1名を逮捕」
イラン情報省が、声明において、イラン国内でのCIAの諜報員1名の逮捕を明らかにしました。
今回逮捕されたCIAの諜報員は、イラン系米人と見られており、CIAによる訓練を受け、アフガニスタンのバグラム空軍基地に派遣されていました。
バグラム空軍基地は、アフガニスタンでは、現在同国の首都カーブル郊外にある最も重要な基地とされています。
イラン情報省の声明においては、「イランは、アフガニスタンのバグラム空軍基地での、このCIA諜報員を特定し、この人物を国境を越えてイラン領内に入ったところ逮捕した」とされています。
イランの情報システムは、以前にもCIAを含めた西側諸国の情報工作員12名の逮捕を明らかにしています。
【共同通信】2011.12.17 22:33
CIAのスパイを拘束 イラン情報省発表
イランの情報省は17日、CIAのスパイを拘束したことを明らかにした。このスパイはイラン生まれとしているが、性別や年齢など詳細は不明。国営イラン放送が伝えた。
イランの隣国アフガニスタンの首都カブール北方にあるバグラム米空軍基地に出入りしていたことからスパイと特定、イラン国内で拘束したという。特殊な訓練を受けており、誤った情報を流してイラン当局を混乱させることを狙ったとしている。
イラン情報省、「米諜報員1名を逮捕」
イラン情報省が、声明において、イラン国内でのCIAの諜報員1名の逮捕を明らかにしました。
今回逮捕されたCIAの諜報員は、イラン系米人と見られており、CIAによる訓練を受け、アフガニスタンのバグラム空軍基地に派遣されていました。
バグラム空軍基地は、アフガニスタンでは、現在同国の首都カーブル郊外にある最も重要な基地とされています。
イラン情報省の声明においては、「イランは、アフガニスタンのバグラム空軍基地での、このCIA諜報員を特定し、この人物を国境を越えてイラン領内に入ったところ逮捕した」とされています。
イランの情報システムは、以前にもCIAを含めた西側諸国の情報工作員12名の逮捕を明らかにしています。
【共同通信】2011.12.17 22:33
CIAのスパイを拘束 イラン情報省発表
イランの情報省は17日、CIAのスパイを拘束したことを明らかにした。このスパイはイラン生まれとしているが、性別や年齢など詳細は不明。国営イラン放送が伝えた。
イランの隣国アフガニスタンの首都カブール北方にあるバグラム米空軍基地に出入りしていたことからスパイと特定、イラン国内で拘束したという。特殊な訓練を受けており、誤った情報を流してイラン当局を混乱させることを狙ったとしている。
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