2011年6月4日土曜日

日本のお尋ね者

日本のお尋ね者【11】瀬戸内最大の海賊は構成員2000人
NEWSポストセブン - 3時間前
 5月20日からジョニー・デップ主演の『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』が公開されているが、あちらは映画の中でのお話。

 2005年にはマラッカ海峡沖で日本の商船が襲われる事件も発生したが、戦後の日本でも、瀬戸内海で海賊が跳梁跋扈した時期が ...

日本のお尋ね者【10】タイのハーレム日本人男、国際問題に
NEWSポストセブン - 18時間前
 男性なら一度は夢想するハーレム生活だが、かつてそれを海外で実現させ、国際問題にまで発展させた日本人がいる。

 タイで20人のアジア系少女に囲まれて生活を送った男は、とことん懲りない男だった。 昭和40年代後半、タイでは日本企業の進出に反対する ...

日本のお尋ね者【9】20~70代女性を毒牙にかけた鬼畜僧侶
NEWSポストセブン - 1 日前
 被害者には尼僧までいたというから、「聖職」の冠はどこへいってしまったのやら……。

 日本で実際あった事件を紹介しよう。

  明治末から大正初期にかけて、僧侶による尼僧の強姦事件が発生した。最初の犯行は明治38年の兵庫県尼崎市の尼寺での強姦殺人。 ...

日本のお尋ね者【8】生首や人骨は万能薬と信じる墓荒らし兄弟
NEWSポストセブン - 1 日前
 墓場と言う場所は決して気持ちの良い場所ではないが、増して“墓荒らし”ともなれば、いよいよまともな人間には想像も付かない話。

 しかし過去には、世にもおぞましいその墓荒らしを行った兄弟がいた。彼らの、驚くべき犯行の動機とは? ...

日本のお尋ね者【7】「助平の始まり」と寅さんに呼ばれた男
NEWSポストセブン - 1 日前
 男という生き物は大なり小なり“助平”なものだが、「助平の代名詞」とも呼ばれた男が戦後のドサクサ期に現われたのをご存じだろうか。

 「稀代の連続殺人鬼」とも呼ばれた男が犯した残忍無比な罪とは?

 映画『男はつらいよ』の寅さんの口上に登場する小平 ...

日本のお尋ね者【6】名古屋城のシャチホコの鱗を大量窃盗男
NEWSポストセブン - 2 日前
 名古屋のシンボルといえば、徳川家康公が築城した名古屋城。

 その名古屋城のシンボルといえば、地上高くそびえる金の鯱だが、かつて、この金の鯱の鱗を盗み出した不届き者がいたという。その男は一体どれだけの富を手にしたのか? 金の鯱で有名な名古屋城 ...

日本のお尋ね者【5】昔の新聞、被害者が処女か否かを報道
NEWSポストセブン - 2 日前
 痴情のもつれが刃傷沙汰に結び付くことはままある話し。

 しかし、それが古刹の住職と女中となるといきおい世間の注目を集めてしまうようで、事態は思わぬ経過をたどる。

 福井県でかつて実際にあった話を紹介しよう。 福井県越前市にある窓安寺は、北陸三十 ...

日本のお尋ね者【4】ツルハシでめった打ちし6人殺害の男
NEWSポストセブン - 2 日前
 五木寛之の『青春の門』の舞台となった福岡県筑豊地方は、気性の荒い人間が多く集まる地域として知られている。「黒ダイヤ」と呼ばれる石炭を採掘する炭鉱労働者たちは、みな一様に辛い労働を酒や博打で癒していたが、そんな彼らが集まれば、時には諍いも ...

日本のお尋ね者【3】国内初のバラバラ殺人犯はエリート官僚
NEWSポストセブン - 3 日前
 返済を迫られた山田は外米管理部の後輩と共謀して男をバットで撲殺。金のこぎりで遺体を切断し、2つのトランクに詰めて信濃川に沈めたのだった(山田は死刑となる)。 この事件は日本で最初のバラバラ殺人といわれ、当時の日本では珍しいバットが凶器と ...

日本のお尋ね者【2】小説のモデルにもなった4回脱獄男
NEWSポストセブン - 3 日前
 脱獄といえば、映画の題材としてもしばしば取り上げられるテーマだが、昭和の日本にも4回の脱獄に成功した男がいた。

 吉村昭の『破獄』のモデルにもなったその男のやり方には、「味噌汁を使う」など、機知に富んだものもあった。 脱獄風景の模型が近く ...

日本のお尋ね者【1】気絶した相手2人の頭に五寸釘打ち込む

日本のお尋ね者【11】瀬戸内最大の海賊は構成員2000人

NEWSポストセブン - 06月04日 07:12)

 戦後の日本でも、瀬戸内海で海賊が跳梁跋扈した時期があった。

 * * * 

GHQ統治下、瀬戸内海では海賊が跋扈していた。機銃を据えた機帆船に乗った彼らは日本刀やピストル、ダイナマイトなどで武装して船舶を襲撃し、沿岸地域を荒らし回った。
 中でも派手に暴れ回ったのが、昭和24年3月3日に逮捕された青果商・丸山秀義(29)らの一味。彼らは一般民家を襲うことは少なく、主に闇ブローカーや企業、官庁などを標的としていた。

 丸山の自供によれば、海賊団の構成員は実に2000人。高松、丸亀、観音寺に拠点が置かれ、5人の貸元(頭目)が陣頭指揮を執っていたという。

構成員には会社員、漁師、博徒まで様々な職業の人間がおり、貸元の号令で集結していたが、構成員同士は互いに名前さえ知らなかった。そのため、警察は丸山を取り調べたものの、黒幕には辿り着けなかった。
※週刊ポスト2011年6月10日号


瀬戸内海は海賊の海
昭和24年2月4日夕方、岡山県邑久郡牛窓町沖の瀬戸内海で石炭輸送船第10和気丸(300トン)が遭難した事件で、船長(52)ら7人が海賊によって縛り上げられて船が漂流しているのを3日後に発見された。

当時、瀬戸内海は無警察状態で敗戦この方、海賊の海と化していたのである。

昨12月19日には香川県仲多度郡高見島
昨12月21日には岡山県児島市味野町専売局出張所を海賊が襲撃していた。

1月20日には宇野港外の香川県香川郡の喜兵衛島を
1月29日には三豊郡の粟島
2月1日には岡山県児島郡の石島をそれぞれ海賊が襲撃していた。  

3月3日、香川県丸亀市新町の青果物商、丸山秀義(24)ら3人が宇野線の茶屋町駅で逮捕された。

海賊一味は大阪に本拠を持ち、香川県香川郡仏生山町にも拠点があったという。

そして高松、丸亀、観音寺と支部があり5人の貸元が指揮、およそ2000人のメンバーがいて昼は会社員、夜は海賊という者までいたが、縦のつながりで徹底していて丸山を逮捕したところで横のつながりがまったくわからずじまいであった。

古川さん、宇宙長期滞在へ=新型ソユーズ、8日打ち上げ-初飛行で5カ月半

 【モスクワ時事】国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在する宇宙飛行士古川聡さん(47)が搭乗するロシアのソユーズ宇宙船の打ち上げが、8日(日本時間同)に迫った。古川さんは初飛行で、ISSに約5カ月半滞在する。

日本人がソユーズで宇宙に向かうのは
2009年12月の野口聡一さん(46)以来3人目。

 ソユーズは日本時間の8日午前5時12分、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から発射される。

日本人の長期滞在は09年3~7月の若田光一さん(47)と、同年12月~10年6月の野口さんに続き3人目。 

古川さんは外科医出身で、1999年2月、星出彰彦さん(42)、山崎直子さん(40)と一緒に宇宙飛行士候補に選抜された。

ISSでは、日本の実験棟「きぼう」で、無重力状態での植物の成長観察やたんぱく質生成など多くの実験を行う。 特に注目されるのが、医師の経験を生かした実験。自身の脳波や血中酸素、心拍音などを調べ、その場で解析、診断する。今後の飛行士の健康管理に生かすための基礎データを取るのが狙い。(2011/06/04-05:41)

【双葉町長】 独断で義援金を辞退 /埼玉県加須市

【朝日】
 避難町民逮捕、双葉町長が義援金辞退 独断に批判噴出
2011年6月4日7時12分

 福島第一原発事故を受けて埼玉県加須市に避難中の福島県双葉町は、町に直接寄せられる個人や企業からの義援金を当分辞退することを決めた。

 避難町民の一人が警視庁に逮捕されたことを受け、自粛するという。決定は井戸川克隆町長の独断で、町民からは批判が出ている。

 警視庁によると、逮捕されたのは自称布教師見習いの男(57)。

 3月下旬、「除霊」名目で少女に裸の写真を自分の携帯電話に送らせたとして、5月下旬、児童買春・児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕された。

 事件発覚以降、町には「役場ごと埼玉から出ていけ」といった苦情のメールが複数寄せられた。井戸川町長は「双葉町としてけじめをつける」と義援金の辞退を決め、今月1日、避難先の旧県立高校で開いた住民集会で報告した。


【スポットライト】
除霊のためなどと話し、女子高生に裸の写真送らせる
 2011年6月2日 02:00 
 
警視庁少年育成課は31日までに、当時高校1年生の女子生徒(17)に「除霊に必要」などと話し、女子生徒の裸の画像10枚を送信させたとして、埼玉県加須市の自称祈祷師見習い、佐藤昌弘容疑者(57)を児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで逮捕した。

 逮捕容疑は、3月22日から23日の間、「悪夢にうなされる」と相談してきた東京都中央区の高校1年の女子生徒に対し「別れたお父さんの生霊が祟っている。除霊するには裸の写真が必要」などと話し、裸の画像計10枚を送信させた疑い。

 関係者などによると、佐藤容疑者は福島県双葉町に住んでいたが、逮捕時は東日本大震災の影響で埼玉県に避難していた。

 女子生徒も10数年前まで双葉町に住んでおり、女子生徒の母親と佐藤容疑者は親交があった。

 母親が警察に相談したことで発覚したという。調べに対して佐藤容疑者は「自分が楽しむためにやった」などと供述しており容疑を認めている。

【米海軍】



【産経】


【早読み/先読み アメリカ新刊】

ビンラーディン殺害で脚光を浴びる「米忍者部隊」
2011.6.4 07:00

SEAL TEAM SIX
Seal Team Six: Memoirs of an Elite Navy Seal Sniper
シール・チーム・シックス:海軍エリート狙撃兵のメモワール
by Howard.E. Wasdin and Stephen Templin
St. Martin’s Press


ディズニー社が早くも商標登録確保に動いた名称


ビンラーディン殺害で一躍脚光を浴びた米軍特殊部隊「SEAL TEAM  SIX」(シール・チーム・シックス)。3代10数年にわたって米政権が血眼になって捜してきた国際テロ組織の首謀者を見つけ出し、最後のとどめを刺したエリート部隊として、今アメリカで最もホットな英雄になっている。


まるで「日本の忍者のように仕事を終えると、名前を名乗ることもなく風のように去っていく。地位も名誉にも無縁な闇のヒーロー」(ロサンゼルス・タイムズ論説記者)にアメリカ人はしびれているのだ。


今回のドラマの映画化を視野に入れているのだろう。米大手映画会社ディズニーはいち早く商標登録を出願している。


本書は、かつてこの部隊に所属し、数々の修羅場をくぐり抜けてきた元隊員の回想録だ。


著者は、1993年にソマリアで起きた「モガディシオの戦闘」(映画「ブラックホーク・ダウン」のテーマとなった)にSEAL TEAM SIXの一員として参戦したハワード・ワズデン。共著者は同部隊訓練中に知り合ったステファン・テンプリン。巧みな表現や臨場感あふれる描写は、現在沖縄の名桜大学で英語を教えるテンプリンが手伝ったのだろう。


これまでこの部隊の実態は、国家機密の名の下にベールに包まれてきた。分かっていることといえば、世界の特殊部隊の中でも群を抜いた高度な戦闘技術を有し、テロリストの拘束・殺害や米人人質救出といった特殊作戦だけに出動する「現代版忍者」ということぐらいだ。


SEALとは、Sea(海)、Air(空)、Land (陸)の頭文字をとって命名されたもので、まさに海からでも空からでも陸からでも狙った獲物を急襲し、「Dead or Alive」(つまり殺害するか生け捕りにするか)で仕留める。


名は体を現している。組織的には海軍に属し、正式名はUnited States Naval Special Warfare Development Group (DEVGRU=海軍特別戦術開発グループ)。陸軍のDelta Force(1st SFOD-D)とは双子の兄弟の関係にある。
 若干紛らわしいのだが、SEAL TEAM SIXは、海軍特殊戦術司令部の傘下にある8つあるSEAL部隊の中の一つ。つまり前者イコール後者ではない。SEAL部隊の中からさらに選抜されたのがSEAL TEAM SIXなのである。


編成のきっかけは80年のイランでの人質救出失敗


ベールに包まれているとはいえ、揣摩憶測(しまおくそく)を交えて巷間ながれている話だと、SEAL TEAM SIXは、バージニア州オーシャナ海軍航空基地内ダムネック・アネックスに本陣を構えている。だが、いったいどのような訓練を行っているのかは、一切正式には明らかにされていなかった。


本書は、断片的だが、そうした猛訓練の一端を一隊員の口から明らかにしている。


 この部隊は、1980年、イランで人質となったアメリカ大使館員救出作戦での失敗から生まれた。テロリストと戦うフルタイムの精鋭部隊の必要性を痛感したからだ。もっとも米軍には昔からこの種の「忍者部隊」はいるにはいた。


米海軍には第2次世界大戦で活躍した「Under Water Demolition Team(=UDT=水中破壊工作部隊)が特殊部隊として存在した。これがケネディ政権下でSEALとして生まれ変わったのである。そして朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て、各地域、担当ごとに8つのSEALが編成された。6番目にできたのが、テロリスト必殺を専門にするSEAL TEAM SIXというわけだ。


同部隊員になるには、「狭き門」が立ちはだかっている。他のSEAL隊員の中から約1000人が選抜され、「地獄の1週間」と呼ばれる基礎訓練テストでふるいにかけられる。この期間、隊員が寝られるのは1日4時間。残りの20時間は訓練に次ぐ訓練。1週間後に、このサバイバル・ゲームに勝ち残った隊員は200人から250人。晴れてSEAL TEAM SIXの隊員になってもそれが終わりではない。


一定期間、猛練習が続く。侵入訓練、爆発物処理、長距離偵察、高度落下訓練、夜間活動訓練、戦闘訓練。「今日、汗をかけば、明日流す血は少なくてすむ」。同部隊発足以来、歴代隊員たちが胸に刻みつけてきたスローガンだという。
 出動命令はいつ出されるか、分からない。大統領からの命令が下れば直ちに行動を起こす。待っているのは、物的な報酬でもなければ、メダルでもない。死と背中合わせての「必殺作戦」なのだ。


 一体なんのために若者たちはこれほど過酷な「プロフェッション」を選んだのか。なぜ、それほどまでに国家のために命を投げ出そうとするのか。軍事独裁国家でも軍国主義国家でもないアメリカ合衆国で、なぜ彼らは「陰の忍者」になろうとするのだろうか。


 著者は、それについては多くを語ろうとしない。いや、何も言っていない。ただ、子供の時に継父の家庭内暴力に耐え抜いた思い出をこうつづっている。


 「サバイバルするためには、頭で考えること、魂で感じること、そしてこの耐え難い肉体的な痛みにも耐えること、それらすべて自分でコントロールできないとダメだ、と思った。そしてそれこそは、過酷な訓練と極限状態の戦場でなすべきとをするというSEAL隊員になるラッキーな準備体操にはなった」



引っ張りだこの元SEAL隊員のオックスフォード大博士


 この本と前後して出版されたのが、元SEAL隊員が書いた「The Heart and the Fist; The Education of a Humanitarian, the Making of a Navy Seal」(魂と拳骨:ヒューマニタリアンになるための教えと海軍特殊作戦部隊員)という本だ。


 著者エリック・グレイテンズは、名門デューク大学を優等で卒業、その後ローズ奨学生に選ばれてオックスフォード大学に留学、政治学博士号を習得している。その後SEALに入隊するという変わり種だ。


 博士号論文は「人道主義運動と救済活動」。博士号をとるや、クロアチアの難民キャンプやルワンダの救済施設で働いた後、インドにわたり、そこでマザー・テレサ修道院の療養所を訪ねる。そこで献身的に働く修道女たち。戦火やジェノサイド(殺戮)から命からがら逃げ、たどり着いた難民。どうしたらこんな悲劇をなくすことができるのか。武装する男たちやテロリストからどうやったら罪のない女性や子供たちを守れるのか-。
 グレイテンズは、オックスフォードの「ローズハウス」の壁に張られている、学究生活半ばで第1次大戦や第2次大戦に参戦して殉死していった数多くのローズスカラーたちの名前を思いだす。


 そしてイギリスの哲学者、ジョン・スチュアート・ミルの言葉を噛み締める。


 「戦争は卑劣だ。が、最も卑劣な行為ではない。それよりも、戦争は無意味だと考える腐敗し、堕落したモラル、愛国心にしがみついていることのほうがもっと卑劣だ。戦うべき対象もなく、自分の身の安全の方が大切だと考える人間ほど惨めな生き物はない。そういう人間は自分よりも優れた人間の助けによってしか、自分自身、自由の身になれない、情けない生き物だ」


「自分自身の肉体を鍛え上げ、悪に立ち向かうために武器を持つことは卑劣なことなのだろうか」


 それがSEAL入隊の確たる理由だった。グレイテンズはSEAL TEAMSIXのメンバーではないが、SEAL隊員として過酷な訓練を受け、何度も何度も戦場に出撃する。何人もの戦友を失う。現在大学の研究員をしながら戦死した米兵士の遺族のための支援基金「The Mission Continues」を立ち上げている。


 「一般的に、SEALはその凶暴性、マチョイステッィクな面ばかり強調されている。が、SEALが本当にスペシャルなのは、死に物狂いで体得した武闘パワーをいざというときに、思慮深く、規律正しく、バランスの取れた形で発揮できる戦闘部隊であるという点ではないだろうか」


 この元SEAL隊員博士に各方面から講演依頼が殺到している。SEALとはなにかに留まらず、ビンラーディン殺害に歓喜するアメリカ人に武力とはなにか、正義とはなにか、を教える最高の「説教師」なのかもしれない。(高濱 賛)